こんなお悩みはありませんか?
- ✓赤ちゃんの赤いアザが何なのか分からなくて不安
- ✓苺状血管腫と単純性血管腫の違いが知りたい
- ✓サーモンパッチは放置していいの?自然に消える?
- ✓どの赤あざが治療が必要で、どれが様子見でいいの?
赤ちゃんの赤いアザ、種類によって対応がまったく違います
「生まれてから赤いアザが出てきた」「病院でいちご状血管腫と言われたけれど、ほかの赤あざとどう違うの?」——そんな疑問や不安を抱えている保護者の方は少なくありません。
赤ちゃんの皮膚に現れる赤いアザには、実はいくつかの種類があります。代表的なものだけでも乳児血管腫(苺状血管腫)・単純性血管腫・サーモンパッチ・先天性血管腫があり、それぞれ原因・経過・必要な治療がまったく異なります。
「自然に消えるから大丈夫」というアドバイスが当てはまるものもあれば、早めにレーザー治療を検討したほうがよいものもあります。まずは種類の違いを知ることが、適切な対応への第一歩です。この記事では、皮膚科専門医の監修のもと、それぞれの赤あざの特徴と見分け方のポイントをわかりやすく解説します。
なお、実際の診断には皮膚科専門医による視診・触診が必要です。この記事はあくまで参考情報としてお読みいただき、気になるアザがあればお早めに専門医へご相談ください。
お一人で抱え込まず、まず受診のご相談をしてみませんか?
赤あざの主な種類と特徴の比較
赤ちゃんに見られる主な赤いアザを、発症時期・見た目・自然経過・治療の観点から比較しました。
| 種類 | 発症時期 | 見た目・触感 | 自然経過 | 主な治療 |
|---|---|---|---|---|
| 乳児血管腫 (苺状血管腫) |
生後数週〜数か月 | 鮮紅色・盛り上がり・境界明瞭 | 増殖後に自然退縮(1〜5歳)。跡が残ることあり | 経過観察/βブロッカー内服(ヘマンジオルシロップ)/VビームⅡレーザー |
| 単純性血管腫 (ポートワイン染) |
生まれつき(先天性) | 暗赤〜紫紅色・平坦・境界明瞭 | 自然消退しない。成長とともに拡大・色調が濃くなることも | VビームⅡレーザー(複数回・保険適用) |
| サーモンパッチ (正中部母斑) |
新生児期(生まれつき) | 淡いピンク〜薄赤色・平坦・境界不明瞭 | 額・まぶたのものは多くが自然に薄くなる。後頭部(ウンナ母斑)は残りやすい | 原則経過観察。消えない場合はレーザー |
| 先天性血管腫 (RICH / NICH / PICH) |
出生時点で完成(胎内で発症) | 盛り上がり・紫みがかった赤色・中心に白色調あることも | RICH:生後急速に退縮/NICH:退縮しない/PICH:部分退縮 | 種類により経過観察・手術・レーザーを検討 |
※効果・経過には個人差があります。上記はあくまで一般的な特徴であり、個々の症例によって異なります。
乳児血管腫(苺状血管腫)の見分け方
乳児血管腫(いちごじょうけっかんしゅ)は、医学的には「Infantile Hemangioma(IH)」と呼ばれる良性の血管腫瘍です。「苺状血管腫」「いちご状血管腫」とも呼ばれます。
乳児血管腫の主な特徴
- 生まれたときにはなく、生後数週間〜数か月で出現する(これが最大のポイント)
- 表面が赤く盛り上がり、境界がはっきりしている
- 生後6か月ごろまで急速に大きくなる(増殖期)
- その後、自然に縮小していく傾向がある(退縮期)
- 悪性ではなく、命にかかわるものではない
乳児血管腫の原因はまだ完全には解明されていません。お母さんの妊娠中の行動・食事・ストレスなどが原因ではないことが確認されています。「自分のせいかもしれない」と自分を責める必要はありません。
自然退縮する傾向があるため経過観察が選択されることもありますが、増殖が速い・顔に近い・眼や気道に影響しうる部位にある・退縮後に跡が残るリスクが高いと判断される場合には、早期治療が検討されます。治療の第一選択はβブロッカー内服薬(ヘマンジオルシロップ/プロプラノロール塩酸塩)で、2016年に保険承認されています。また、パルス色素レーザー(VビームⅡ)による照射も保険適用で行われています。
単純性血管腫(ポートワイン染)との違い
単純性血管腫は「ポートワイン染(ポートワインステイン:PWS)」「毛細血管奇形」とも呼ばれる、生まれつきの赤いアザです。乳児血管腫と混同されやすいですが、いくつかの点で大きく異なります。
単純性血管腫と乳児血管腫の主な違い
- 生まれたときからある(乳児血管腫は生後しばらくしてから出現する)
- 皮膚が盛り上がらず、平坦(乳児血管腫は盛り上がる)
- 色は暗めの赤〜紫みがかった赤で、境界がはっきりしている
- 自然には消えない。むしろ成長とともに色が濃くなったり、皮膚が厚くなったりすることがある
単純性血管腫は自然消退が期待できないため、治療が必要な場合はパルス色素レーザー(VビームⅡ)が第一選択となります。複数回の照射が必要であることが多く、保険が適用されます。早い時期から治療を開始するほど反応が良好とされており、乳幼児期からの治療開始が検討されることもあります(効果には個人差があります)。
単純性血管腫の治療については、当院のアザ治療ページもあわせてご覧ください。
サーモンパッチ(正中部母斑・ウンナ母斑)との違い
サーモンパッチは、新生児のおよそ3〜4割に見られるとされる、非常に一般的な皮膚の変化です。正式には「正中部母斑」と呼ばれ、後頭部に出るものを「ウンナ母斑」と呼ぶこともあります。
サーモンパッチと乳児血管腫の主な違い
- 生まれたときからある(乳児血管腫は生後しばらくしてから出現)
- 色は淡いピンク〜薄赤色で、盛り上がらず平坦
- 境界が不明瞭で、泣いたときや体が温まると一時的に色が濃くなることがある
- 額・まぶた・鼻の付け根に出るものは多くが1〜2歳ごろまでに自然に薄くなる
- 後頭部(ウンナ母斑)は成人になっても残ることが多い(ただし髪で隠れるため問題になりにくい)
サーモンパッチは原則として経過観察が基本で、多くの場合は自然に目立たなくなります。ただし、消えない・目立つ部位にある・成長しても残っているという場合はレーザー治療が選択肢となります。
先天性血管腫についても簡単に
先天性血管腫(RICH・NICH・PICHなど)は、胎内で発症し出生時点ですでに完成しているタイプの血管腫です。乳児血管腫と異なり出生後に増大しないことが特徴です。種類によって自然退縮するもの(RICH)・退縮しないもの(NICH)・部分的に退縮するもの(PICH)があり、専門医による詳細な診断が必要です。
自己判断は難しい——皮膚科専門医への受診をおすすめする理由
上記のように、赤いアザには複数の種類があり、それぞれの経過・治療方針はかなり異なります。しかし実際には、
- 生後間もない時期は乳児血管腫とサーモンパッチの区別がつきにくいことがある
- 乳児血管腫でも深在型(皮膚の深い部分にあり、表面から盛り上がって見えないタイプ)があり、見た目だけでは判断が難しい
- 複数の種類が混在している(混合型)場合もある
- 乳児血管腫の増殖期は生後6か月ごろまでと短く、治療を始めるタイミングを逃さないことが重要
といった事情から、自己判断のみに頼ることはおすすめできません。赤いアザに気づいたら、まずは皮膚科専門医に診ていただくことが大切です。
「まだ小さいし様子を見てから」と思われる方も多いのですが、乳児血管腫の場合は特に増殖期の早い段階から治療を始めるほうが良好な結果につながりやすいとされています(効果には個人差があります)。気になった時点でご相談いただくことをお勧めします。
どのタイプの赤あざかを一緒に確認しましょう。ご予約はこちらからどうぞ。
江坂駅前花ふさ皮ふ科での診察・治療について
江坂駅前花ふさ皮ふ科(大阪府吹田市・大阪メトロ御堂筋線「江坂駅」すぐ)では、皮膚科専門医(花房崇明理事長)の監修のもと、乳児血管腫(苺状血管腫)・単純性血管腫・サーモンパッチなど赤いアザの診断・治療に対応しています。
当院の赤あざ治療の特徴
- VビームⅡ(米国シネロンキャンデラ社製・パルス色素レーザー)を導入。血管の赤色成分(ヘモグロビン)に反応する595nm前後の波長で、周囲の組織への影響を抑えながら毛細血管に作用します
- 乳児血管腫(苺状血管腫)・単純性血管腫ともに保険診療として対応(自費診療ではありません)
- 吹田市・豊中市・箕面市・池田市・高槻市・茨木市・大阪市在住の方はこども医療費助成により自己負担500円(自治体によって異なります)
- 照射前に麻酔シール・麻酔クリームを使用し、お子様の負担をできる限り軽減します
- レーザー照射は首が据わる生後3〜4か月以降から対応可能。照射間隔は3か月以上空けて繰り返し行います
- 一般皮膚科・形成外科・美容皮膚科を併設。アトピー・湿疹など、お子様の他の肌のお悩みも同時にご相談いただけます
- 江坂駅徒歩約1分の立地で、ベビーカーでもアクセスしやすい環境です
主な副作用・リスク
VビームⅡレーザー照射後には、紫斑(内出血のような赤紫色の変化)・水疱・炎症後色素沈着・瘢痕(傷跡)などが生じる場合があります。副作用の出方には個人差があります。治療前に医師より詳しくご説明しますので、ご不明な点はお気軽にご質問ください。
赤あざの種類や治療の詳細については、当院のアザ治療ページもご参照ください。
予約について(保険診療)
乳児血管腫・単純性血管腫などのアザ治療は保険診療となります。ご予約は美容皮膚科ではなく、一般皮膚科のWEB予約からお手続きください。
お子様の赤いアザが気になったら、お一人で抱え込まずにご相談ください。専門医が一緒に確認し、最適な対応をご提案します。
