監修者:花房 崇明

監修医師

理事長:花房 崇明(はなふさ たかあき)

[ 資 格 ]

・医学博士(大阪大学大学院) / 日本皮膚科学会皮膚科専門医

・日本アレルギー学会アレルギー専門医 / 日本抗加齢医学会専門医

[ 所属学会 ]

・日本皮膚科学会 / 日本アレルギー学会 / 日本美容皮膚科学会 等

こんなお悩みはありませんか?

  • ニキビ跡のクレーターがなかなか改善しない
  • 毛穴の開きやいちご鼻がずっと気になっている
  • ピコレーザーで本当に効果が出るか不安
  • 何回通えばよいかわからない

ピコフラクショナルとは?ニキビ跡・毛穴に使うレーザーの正体

「ニキビ跡のクレーターや毛穴の開きに、ピコフラクショナルは効くの?」——そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事ではピコフラクショナルの作用機序・適応・限界・推奨回数・料金・副作用をひとまとめに解説します。結論を先にお伝えすると、軽〜中程度のクレーターや毛穴の開きにはピコフラクショナルが有効ですが、深いクレーターにはサブシジョンなど他の治療との組み合わせが必要になる場合があります。効果には個人差がありますので、まずはカウンセリングで自分の肌状態を確認することが大切です。

当院・江坂駅前花ふさ皮ふ科が使用しているピコレーザーは、米国Cynosure(サイノシュアー)社製のピコシュア(PicoSure)です。ピコシュアは米国FDAの承認を取得した機器ですが、日本国内では薬機法上の医療機器承認を受けておらず、医師の責任管理下で個人輸入のうえ使用しています。ピコシュアが持つ755nm(アレキサンドライト)波長・ピコ秒(10⁻¹²秒)のレーザーは、従来のQスイッチレーザー(ナノ秒)と比べて周辺組織への熱ダメージが少なく、フォーカスレンズを装着した「ピコフラクショナル」モードでは真皮層に微小な空孔(くう こう)を形成し、コラーゲン産生を促します。

ピコフラクショナルの詳細ページはこちら

気になる方は、まずはカウンセリングで肌の状態を確認しましょう。

そもそもニキビ跡にはどんな種類がある?

ニキビ跡は大きく3タイプに分けられます。自分のタイプを把握することが、適切な治療選択の第一歩です。

① 赤み(紅斑型)

ニキビの炎症が治まった後に残る赤みです。毛細血管の拡張が原因で、時間経過とともに自然に薄れることもありますが、長引く場合はピコトーニングやシルファームXなどが選択肢になります。

② 色素沈着(茶色い跡)

炎症後に起こるメラニンの増加で茶色く残るシミ状の跡(炎症後色素沈着)です。ピコシュアのピコスポットやピコトーニングが適応になる場合があります。

③ クレーター(瘢痕型)

皮膚がへこんだ状態で、コラーゲンが破壊されて起きます。形によって以下のように分類されます。

  • ローリング型:なだらかな波状のへこみ。比較的ピコフラクショナルが有効
  • ボックス型:縁がはっきりした四角いへこみ。ピコフラクショナル+サブシジョン併用が効果的なことが多い
  • アイスピック型:細く深いへこみ。ピコフラクショナルだけでは改善しにくく、TCAクロスやサブシジョンなど他の治療を組み合わせる必要がある場合が多い

ピコフラクショナルの作用機序:なぜニキビ跡・毛穴に効くのか

ピコフラクショナルは、ピコシュアにフォーカスレンズアレイ(FLA)と呼ばれる特殊なレンズを装着して照射するモードです。レーザーエネルギーを真皮層の特定点に集中させることで、熱ではなく衝撃波(フォトメカニカル効果)によって微小な空孔を真皮に形成します。この空孔が修復される過程でコラーゲン・エラスチンの産生が促進され、肌のハリ・厚みが改善し、クレーターや毛穴が目立ちにくくなる効果が期待できます。

従来のフラクショナルCO₂レーザー(炭酸ガスレーザー)は熱を使って蒸散させるため赤みや痂皮(かさぶた)が長く続きますが、ピコフラクショナルは熱ダメージが少ないためダウンタイムが比較的短いのが特徴です。ただし、コラーゲンの再構築には時間がかかるため、1回で劇的な変化を実感するというより、複数回の施術で徐々に改善していく治療です。

ピコフラクショナルの適応と限界:どんな悩みに向いている?

効果が期待しやすいケース

  • ローリング型の浅〜中程度のクレーター
  • 毛穴の開き・いちご鼻(毛穴の黒ずみ・詰まりを含む毛穴拡大)
  • 肌全体のテクスチャー(ざらつき・凹凸)の改善
  • 小じわ・ハリ不足
  • ニキビ跡の色素沈着(ピコトーニングと組み合わせた場合)

他の治療との組み合わせが必要なケース

  • 深いボックス型・アイスピック型のクレーター:サブシジョン(瘢痕の皮下を剥離する処置)やジュベルック(ポリ乳酸製剤)との併用が効果的なことがあります
  • 広範な線維化を伴う重度のニキビ跡:シルファームX(マイクロニードルRF)など複数のモダリティを段階的に組み合わせるアプローチが検討されます
  • 赤みが主体のニキビ跡:血管に働きかける治療(シルファームXのAMモードなど)が優先されることがあります

シルファームXについてはこちらの記事もご覧ください

「毛穴悪化」の不安に答えます

「ピコフラクショナルで毛穴が悪化した」という声をネットで見て、施術を迷っている方もいらっしゃいます。これは主に施術直後〜翌日のダウンタイム中の一時的な見え方が原因と考えられます。レーザー照射後に軽い赤みやむくみが生じると、毛穴が一時的に目立って見えることがあります。通常は数日以内に落ち着きます。適切な出力管理と術後ケアを行うことで、長期的な悪化につながるリスクは低いとされていますが、効果や経過には個人差があります。不安な点はカウンセリングで医師にご相談ください。

いちご鼻・毛穴の開きへの効果

毛穴の開きやいちご鼻(鼻の毛穴が黒く目立つ状態)の原因は、皮脂分泌の多さ・毛穴周囲のコラーゲン減少・紫外線ダメージなど複合的です。ピコフラクショナルによって毛穴周囲の真皮コラーゲンが増加すると、毛穴の壁が内側からサポートされ、開きが引き締まる効果が期待できます。いちご鼻の改善には、過剰な皮脂を抑えるスキンケアや、毛穴の詰まりへのアプローチ(ケミカルピーリングなど)を組み合わせるとより効果的な場合があります。

なお、効果には個人差があり、毛穴の深さ・皮脂量・肌質によって改善の程度は異なります。

ピコフラクショナルの推奨回数・施術の流れ・ダウンタイム

推奨回数

ピコフラクショナルは1か月間隔で3〜5回の施術が基本プロトコルです。コラーゲンのリモデリング(再構築)には時間がかかるため、1回ごとに少しずつ肌質が改善していくイメージです。5回を終えた後はメンテナンスとして3〜6か月に1回の継続をご提案することもあります。

施術の流れ

  • 洗顔・クレンジングで皮脂・日焼け止めを完全除去
  • 照射部位にジェルを塗布
  • ピコシュア(フォーカスレンズ装着)でレーザー照射
  • ジェル拭き取り・保湿・日焼け止め塗布

痛みとダウンタイム

照射中の感覚はチクチク〜輪ゴムで弾かれる程度です(個人差あります)。当日〜翌日に軽い赤みやザラつきが生じることがありますが、メイクは翌日から可能なことが多く、日常生活への影響は比較的少ない治療です。ただし、照射直後の紫外線対策(日焼け止め・帽子など)は必須です。

当院の料金・副作用・注意事項

治療内容 税込価格(目安) 推奨回数
ピコフラクショナル 全顔(1回) 公式料金表をご参照ください 3〜5回(月1回)
ピコトーニング 全顔(1回) 24,800円 5〜10回(1〜2週間隔)
ピコトーニング+ピコフラクショナル 組み合わせ カウンセリングで設定 症状により異なる
初回カウンセリング 1,100円
  • 上記はすべて自由診療(保険適用外)です
  • 効果には個人差があります
  • 主な副作用:照射部位の赤み・腫れ・かゆみ・色素沈着(炎症後)・まれに白斑(脱色)など
  • ピコシュアは日本国内では薬機法上の医療機器承認を受けておらず、医師の責任管理下で個人輸入のうえ使用しています
  • 妊娠中・授乳中、光線過敏症、活動性皮膚感染症、強い日焼け直後の方は施術不可
  • 肝斑がある場合は高出力照射により悪化するリスクがあるため、必ず医師が判断します
  • 詳細な料金は公式料金表をご確認ください

治療内容や費用について、まずはカウンセリングで詳しくご確認いただけます。

ニキビ跡治療の全体像:段階的アプローチで考える

ニキビ跡の改善は、一つの治療だけで完結するケースは少なく、段階的なアプローチが有効です。当院では以下のような流れで治療を組み立てることがあります。

  • Step 1 まずニキビを落ち着かせる:活動性のニキビが続いていると跡がどんどん増えます。保険診療でニキビをコントロールすることが先決です
  • Step 2 色素沈着・赤みへのアプローチ:ピコトーニング、外用薬(ハイドロキノン・トレチノインなど)で茶色・赤みの跡にアプローチ
  • Step 3 クレーター・毛穴へのアプローチ:ピコフラクショナルで真皮のコラーゲンを刺激。浅いクレーターはこの段階で改善が期待できます
  • Step 4 深いクレーターへの追加治療:サブシジョン(瘢痕の皮下剥離)、ジュベルック(ポリ乳酸)、シルファームX(マイクロニードルRF)などを組み合わせて対応します

どのステップから始めるかは肌の状態によって異なります。花ふさ皮ふ科グループではシミ・ニキビ跡の症例を2019〜2023年の間に累計13,751件対応してきた実績があります。皮膚科専門医・花房崇明理事長による正確な診断のもと、一人ひとりに合った治療計画をご提案します。

ニキビ跡の総合的な治療についてはこちらもご参考ください:ニキビ・ニキビ跡の美容治療について

よくある質問(FAQ)

Q1. クレーターは何回くらいで改善しますか?

クレーターの深さや種類によって異なりますが、ローリング型の浅いクレーターでは3〜5回の施術で変化を感じる方が多いです。深いボックス型やアイスピック型は、ピコフラクショナルだけでは改善しにくく、サブシジョンなど他の治療との組み合わせが必要になる場合があります。効果には個人差がありますので、カウンセリングで医師に確認するのが確実です。

Q2. ダーマペン(ヴァンパイアフェイシャル)とピコフラクショナルはどちらがいいですか?

どちらも真皮のコラーゲン産生を促す治療ですが、アプローチが異なります。ダーマペンは微細な針で物理的に傷をつける方法、ピコフラクショナルはレーザーの衝撃波で微小空孔を作る方法です。どちらが向いているかは肌の状態・クレーターの種類・ダウンタイムの許容範囲によって変わります。当院ではカウンセリングで肌状態を確認した上で最適な治療をご提案します。

Q3. 毛穴の開きやいちご鼻にも効果がありますか?

はい、毛穴周囲のコラーゲンが増加することで毛穴が引き締まる効果が期待できます。ただし、皮脂分泌が多い方や毛穴の詰まりが主因の場合は、ケミカルピーリングなどと組み合わせるとより効果的なことがあります。効果には個人差があります。

Q4. 施術後にメイクはできますか?

ピコフラクショナルは翌日からメイク可能なことが多く、日常生活への影響が比較的少ない治療です。ただし、照射当日〜翌日は肌が敏感な状態のため、刺激の少ない日焼け止め・保湿ケアをしっかり行ってください。

Q5. 肝斑がある場合もピコフラクショナルは受けられますか?

肝斑がある場合、高出力のレーザー照射により肝斑が悪化するリスクがあります。当院では施術前に医師が必ず肌を診断し、肝斑の状態に応じて照射方法を調整、または別のモード(ピコトーニングなど)を優先するなど安全な治療計画を立てます。自己判断せず、必ずカウンセリングでご相談ください。

Q6. ピコフラクショナルとCO₂フラクショナルレーザーの違いは何ですか?

CO₂フラクショナルレーザーは熱で皮膚を蒸散させるため、深いクレーターへの効果は強い一方、赤みや痂皮(かさぶた)が1〜2週間続くことがあります。ピコフラクショナルは熱ダメージが少ないためダウンタイムが短い傾向がありますが、改善には複数回の施術が必要です。どちらが向いているかは肌の状態や生活スタイルによって異なります。

江坂駅前花ふさ皮ふ科にご相談ください

ニキビ跡のクレーターや毛穴の開きは、原因・種類・深さによって最適な治療が異なります。ピコフラクショナルはダウンタイムが比較的短く、幅広い肌質に対応できる治療ですが、「自分のニキビ跡にはどの治療が合うのか」は、医師が実際に肌を診て初めてわかることです。

江坂駅前花ふさ皮ふ科は、一般皮膚科・形成外科・美容皮膚科を併設し、皮膚科専門医が一人ひとりの肌状態を丁寧に診断した上で治療計画をご提案します。ピコシュアをはじめ、シルファームX・サブシジョン・ケミカルピーリングなど複数の治療を組み合わせながら、あなたの肌に合ったアプローチを一緒に考えます。初回カウンセリングは1,100円(税込)です。

気になる方は、まずはお気軽に相談にいらしてください。24時間オンラインでご予約いただけます。