監修:皮膚科専門医 花房崇明(江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科 理事長)

ミラドライのダウンタイム、実際どのくらいかかる?

ミラドライ(miraDry)は、5.8GHzのマイクロ波(電磁波)でワキの汗腺を熱破壊する、切開不要の医療機器です。厚生労働省の薬事承認を受けており、ワキガ・多汗症への効果が期待できます。一方で、熱エネルギーを組織に加える治療である以上、一定のダウンタイムは避けられません

結論からお伝えすると、腫れや痛みのピークは術後2〜7日程度で、多くの方は1〜2週間で日常生活に支障のないレベルまで落ち着きます。ただし、しびれや硬化(しこり感)は数週間〜数か月かけてゆっくり改善するケースもあり、個人差があります。

この記事では、ミラドライのダウンタイムを「経過の日数別」「症状の種類別」に詳しく解説し、早期回復のためのセルフケアのコツもご紹介します。治療を検討中の方も、すでに施術を受けた方も、ぜひ参考にしてください。

カウンセリングでダウンタイムの詳細や個人差についてもご確認いただけます。

ミラドライとは|仕組みをおさらい

ミラドライは、米国 Miramar Labs 社(現 Sientra 社)が開発したマイクロ波照射機器です。5.8GHzのマイクロ波を脇の皮膚に当てることで、汗やニオイの原因となるエクリン汗腺とアポクリン汗腺の両方を同時に熱破壊します。

施術中は「ハイドロセラミック冷却システム」が皮膚表面を冷やすため、表面の火傷リスクを抑えた設計になっています。切開を伴わないため傷跡が残りにくい点が特徴ですが、組織内部に熱が加わるため、術後には炎症反応として腫れや痛みが生じます。これがダウンタイムの主な原因です。

エクリン・アポクリン両方の汗腺に作用するため、多汗症(汗の量)とワキガ(ニオイ)の両方への改善効果が期待できます。熱破壊された汗腺は再生しないため、効果は長期間維持されるとされていますが、効果の程度には個人差があります。

詳しい治療の流れや適応については、ミラドライ詳細ページもあわせてご覧ください。

ダウンタイムの経過|術後の日数別タイムライン

ミラドライのダウンタイムは、大きく「急性期(術直後〜1週間)」「回復期(1〜4週間)」「安定期(1か月以降)」の3段階に分けて考えると理解しやすくなります。

術当日〜2日目:最もつらいピーク期

  • 腫れ・むくみ:術直後から始まり、当日〜翌日にかけてピークを迎えます。脇全体がぷっくりと腫れ上がる感覚があります。
  • 痛み・ひりひり感:局所麻酔が切れた術後数時間から、ズキズキとした痛みや熱感が出てきます。痛み止めを服用することで多くの方は対処できますが、個人差があります。
  • 発赤・熱感:照射部位の皮膚が赤くなり、触れると温かく感じることがあります。
  • 皮下出血(青あざ):局所麻酔の注射針が入った部位を中心に、青あざが現れることがあります。
  • 多くの方は当日帰宅が可能ですが、術当日は腕を大きく動かすことが難しい場合もあります。

術後3〜7日目:腫れのピーク〜改善期

  • 腫れは3日目前後がもっとも目立ちやすく、その後は徐々に引いてきます。
  • 痛みも少しずつ軽くなり、鎮痛剤を飲む頻度が減ってくる方が多いです。
  • 水疱(みずぶくれ)や痂皮(かさぶた)が現れることがあります。無理に触らず自然に経過を見ることが大切です。
  • 脇周辺の違和感・しびれ感が出てくる方もいます。一過性のことが多いですが、気になる場合は受診してください。

術後1〜2週間:日常生活が戻ってくる時期

  • 腫れや痛みが大きく改善し、多くの方は日常的な動作に支障を感じにくくなります。
  • ただし、腕を上げたときの突っ張り感や、脇の下のしこり感(硬化)が残ることがあります。
  • 皮下出血の青あざも、この時期には薄くなってくることが多いです。

術後1〜3か月:硬化・しびれの改善期

  • 治療部位の硬化(しこり感)は、数週間〜数か月かけてゆっくりと軽減していきます。
  • 上腕内側のしびれが数週間続くケースがまれにありますが、ほとんどの方は回復するとされています。
  • この時期になると、汗の量やニオイの変化を実感し始める方が多くなります。

ミラドライの副作用・リスク一覧

ダウンタイム中に起こりうる主な症状をまとめました。事前に知っておくことで、焦らず対処できます。

症状 出現時期の目安 継続期間の目安
腫れ・むくみ 術当日〜 2〜7日でピーク、1〜2週間で改善
痛み・熱感 麻酔が切れてから 数日〜1週間程度
発赤 術当日〜 数日〜1週間程度
皮下出血(青あざ) 術当日〜翌日 1〜2週間程度
水疱(みずぶくれ) 術後数日 自然治癒(1〜2週間)
痂皮(かさぶた) 術後数日 自然脱落まで1〜2週間
しびれ・違和感 術後数日〜 多くは数週間で改善(個人差あり)
治療部位の硬化(しこり感) 術後1週間〜 数週間〜数か月で軽減

※上腕内側のしびれが数週間続くケースがまれにありますが、ほとんどは回復するとされています。症状が長引く場合や強い場合は、必ず担当医に相談してください。

ダウンタイムを早く乗り越えるためのセルフケアのコツ

適切なセルフケアにより、回復を助けることができます。以下のポイントを参考にしてください。ただし、具体的な指示は担当医の指示を優先してください。

術後すぐ〜3日:急性炎症を抑えるアイシング

  • 冷やす:保冷剤や氷をタオルに包んで脇に当てることで、腫れや痛みを和らげる助けになります。ただし、直接肌に当てると凍傷のリスクがあるため、必ずタオルで包んでください。
  • 鎮痛剤の活用:処方・推奨された鎮痛剤は、我慢せずに服用してください。痛みを放置してもメリットはありません。
  • 腕を無理に動かさない:術後すぐは腕を大きく上げる動作を控えましょう。運転も術当日は避けることを推奨します。

術後3日〜1週間:清潔と保湿

  • シャワー浴:担当医の指示にしたがい、患部を清潔に保ちましょう。水疱を無理につぶさないようにしてください。
  • 保湿ケア:かさぶたや乾燥が気になる場合は、担当医に相談しながら保湿剤を使用しましょう。
  • 制汗剤・脱毛ワックスは使わない:刺激が強いため、回復するまで使用を控えてください。

術後1週間以降:日常生活への復帰

  • 運動の再開は段階的に:激しい運動は腫れや痛みを再燃させることがあります。担当医の許可を得てから徐々に再開しましょう。
  • 入浴・サウナ・飲酒:血行を促進する行為は炎症を長引かせる可能性があるため、術後しばらくは控えましょう。具体的な解禁時期は担当医にご確認ください。
  • 硬化(しこり感)はマッサージNG:無理に揉んだりすると症状が悪化することがあります。自然に軽減するのを待ちましょう。

こんなときはすぐ受診を

  • 腫れや痛みが日を追うごとに悪化している
  • 水疱が大きくなったり、化膿・膿が出てきた
  • しびれが術後1か月以上経っても改善しない
  • 強い発熱を伴う

ミラドライの料金と注意事項

当院(江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科)のミラドライ料金は以下のとおりです。

治療内容 治療範囲 税込価格 必要回数
ミラドライ 両わき 178,000円 1〜2回(個人差あり)
初回カウンセリング 1,100円 1回
自由診療再診料 1,100円 都度
  • 価格はすべて税込
  • 自由診療(保険適用外)
  • 必要な治療回数:症状の程度や汗腺の深さにより1〜2回が目安です
  • 効果には個人差があります
  • 主なリスク・副作用:腫れ・痛み・腋窩周辺の違和感・皮下出血・発赤・水疱・痂皮・しびれ・治療部位の硬化など
  • ワキガ・多汗症の治療目的と医師に判断された場合、医療費控除の対象となる可能性があります(最終判断は管轄税務署)

料金の詳細や他のメニューは美容皮膚科料金ページでもご確認いただけます。

気になる方は、24時間オンラインでご予約いただけます。

よくある質問(FAQ)

Q. ミラドライのダウンタイムは何日くらいですか?

腫れや痛みのピークは術後2〜7日程度で、多くの方は1〜2週間で日常生活に支障のないレベルまで改善します。ただし、しびれや治療部位の硬化(しこり感)は数週間〜数か月かけてゆっくり改善するケースもあり、個人差があります。

Q. 術後すぐ仕事に戻れますか?

デスクワークであれば翌日から復帰できる方も多いですが、腕を大きく動かす作業や重労働は術後しばらく控えることをお勧めします。個人差があるため、仕事の内容によっては数日のお休みを取れると安心です。担当医にご相談ください。

Q. 痛みはどのくらい続きますか?

局所麻酔が切れた術後数時間から痛みが出始め、数日〜1週間程度で落ち着く方が多いです。処方・推奨された鎮痛剤を服用することで対処できるケースがほとんどですが、痛みの強さや継続期間には個人差があります。

Q. 水疱(みずぶくれ)ができたら、どうすればいいですか?

術後に水疱が生じることがあります。無理につぶさず、清潔に保ちながら自然経過を見るのが基本です。水疱が大きくなったり、化膿のサインが見られる場合はすぐに担当医を受診してください。

Q. しびれが出たのですが、大丈夫ですか?

術後に脇周辺や上腕内側のしびれが出ることがあります。これはマイクロ波の熱による一過性の神経への影響が主な原因で、多くの場合は数週間で回復するとされています。ただし、症状が長引く場合や気になる場合は、早めに担当医に相談してください。

Q. ダウンタイム中に気をつけることは?

腕を無理に動かさない、患部を冷やす、制汗剤や刺激の強い製品を使わない、激しい運動・サウナ・飲酒を控えることが基本です。担当医からの術後ケアの指示をしっかり守ることが回復の近道です。

Q. ミラドライは保険適用されますか?

2026年5月時点で、ミラドライは日本では保険適用外(自由診療)です。保険適用の見込みについて公的な発表はありません。ただし、ワキガ・多汗症の治療目的と医師に判断された場合、医療費控除の対象となる可能性があります(最終判断は管轄税務署)。

Q. ダウンタイムが心配で踏み切れません。どうすればいい?

事前のカウンセリングで、ご自身の症状の程度・生活スタイルに合わせたダウンタイムの見通しを詳しく確認することをおすすめします。ミラドライが適応かどうかも含めて、専門医が丁寧に説明します。

江坂駅前花ふさ皮ふ科にご相談ください

ミラドライのダウンタイムは、正しい知識と適切なセルフケアで乗り越えやすくなります。腫れや痛みのピークは術後2〜7日程度で、多くの方は1〜2週間で日常生活に戻ることができます。ただし、症状の出方や回復のスピードには個人差があるため、不安なことがあれば遠慮なく担当医に相談することが大切です。

大阪府吹田市・江坂駅前の江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、皮膚科専門医 花房崇明(理事長)の監修のもと、カウンセリングでミラドライの適応とリスクを丁寧に確認した上で施術を行っています。万が一、術後に肌トラブルが起きた場合も、一般皮膚科と連携して保険診療で対応できる体制を整えています。北摂エリア(吹田・豊中・茨木・千里)からもアクセスしやすい立地ですので、ワキガ・多汗症でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

まずはカウンセリングで、あなたの状態に合った治療方針とダウンタイムの見通しを一緒に確認しましょう。