ミラドライのデメリット・副作用について知っておくべきこと
ミラドライは、 5.8GHzのマイクロ波を用いて腋窩の汗腺が存在する層に熱エネルギーを加える医療機器 です。 日本では、 重度の原発性腋窩多汗症を治療するための医療機器として承認 されています。
切開を伴わず、長期的な発汗量減少が期待できる治療として用いられていますが、 「ミラドライを受けて後悔しないか」 「副作用が怖い」 「神経損傷や後遺症が残らないか」 と不安に感じる方も少なくありません。
ミラドライでみられる副作用の多くは、 腫れ・痛み・皮下出血・しびれ・硬化感などの一過性の症状 です。 一方で、 非常にまれではあるものの、神経障害を含む重大な合併症の症例報告も存在 します。
そのため、 「切らない治療だから絶対に安全」と考えるのではなく、 起こりうる副作用・症状が続く期間・異常があった場合の対処法 まで理解したうえで治療を選択することが重要です。
この記事では、 ミラドライのデメリット、 副作用、 神経損傷・後遺症について、 医学論文をもとにできるだけ分かりやすく解説 します。
ミラドライとは|仕組みと特徴をおさらい
ミラドライ(miraDry)は、 5.8GHzのマイクロ波によって腋窩の汗腺が多く存在する層を加熱する治療機器 です。
マイクロ波によって生じる熱を利用し、 エクリン汗腺や アポクリン汗腺 を含む組織に熱変性を生じさせます。
治療中は皮膚表面を冷却する機構が備えられており、 皮膚表面を冷却しながら、より深部に熱エネルギーを加える設計 となっています。
日本国内では、 医療機器承認番号「23000BZX00161000」 として、 「重度の原発性腋窩多汗症を治療するための医療機器」 として承認されています。
日本における承認上の使用目的は 「重度の原発性腋窩多汗症」 です。 腋臭症(ワキガ)への効果を評価した海外研究はありますが、 「日本国内でワキガ治療として承認されている」という意味ではありません。
切開を伴わないため、 外科的な傷跡を残しにくい ことはメリットです。
一方で、 熱エネルギーを皮下組織に加える治療である以上、副作用やダウンタイムがまったくないわけではありません。
ミラドライの主なデメリット・副作用一覧
ミラドライのデメリットは、大きく 「ダウンタイム」、 「効果・費用」、 「まれに起こる合併症」 の3つに整理できます。
① ダウンタイム・副作用
施術後には、治療部位に炎症や組織反応が生じるため、 以下のような症状がみられることがあります。
- 腫れ(浮腫)
施術後に脇から上腕周囲が腫れることがあります。 時間の経過とともに軽減していくことが一般的 ですが、程度や期間には個人差があります。 - 痛み・違和感
麻酔が切れた後に、 鈍痛・圧迫感・ヒリヒリ感 などを感じることがあります。 - 皮下出血(青あざ)
局所麻酔の注射部位や治療部位に内出血が生じることがあります。 通常は 時間経過とともに吸収 されます。 - 発赤
治療後に一時的に皮膚が赤くなる場合があります。 - 水疱・痂皮
頻度は高くありませんが、水疱や痂皮が生じる場合があります。 自己判断で水疱をつぶさず、施術した医療機関へ相談 してください。 - 治療部位の硬化・しこり感
炎症や組織修復の過程で、脇の皮下組織を硬く感じることがあります。 改善まで数週間〜数か月かかる場合 があります。 - しびれ・感覚低下
脇や上腕内側に一時的なしびれ、 感覚の鈍さ、知覚の変化などがみられる場合があります。
② 効果・費用面のデメリット
自由診療で費用がかかる
ミラドライは、 日本では保険適用外の自由診療 です。
1回あたりの費用が比較的高いため、 経済的な負担 はデメリットのひとつです。
効果には個人差がある
ミラドライは発汗量を減少させる効果が報告されていますが、 「1回受ければすべての方の汗が100%なくなる治療」ではありません。
2024年のJAAD International掲載RCTでは、 マイクロ波治療側で1年後の発汗量がベースラインから中央値73%減少 していました。
一方で、 改善率には個人差 があります。
麻酔注射の痛み
治療前には脇に局所麻酔を行います。
照射時の痛みは麻酔によって軽減されますが、 局所麻酔の注射そのものに痛みを感じることがあります。
施術後の日常生活に配慮が必要
施術後に腫れや痛みが強い期間は、 激しい運動などによって症状が増悪する可能性があります。
特に腕をよく使う仕事の方は、 数日間スケジュールに余裕を設けておく と安心です。
③ まれに起こりうるリスク|神経損傷・後遺症について
「ミラドライ 神経損傷」 「ミラドライ 後遺症」 という検索ワードで不安に感じている方も多いと思います。
腋窩には皮膚の感覚に関係する神経が走行しており、 さらに深い位置には上肢につながる重要な神経構造があります。
そのため、 マイクロ波による熱作用が神経に影響した可能性が考えられた症例 が医学文献で報告されています。
上腕内側のしびれ・感覚低下
施術後に、 脇から上腕内側にかけて しびれ・感覚の鈍さ・違和感 が生じることがあります。
軽度の知覚変化は時間経過とともに改善することが多い一方、 症状が強い場合や、腕・手の運動障害を伴う場合は「通常のダウンタイム」と自己判断しない ことが重要です。
腕神経叢損傷の症例報告
ミラドライ後の 腕神経叢損傷 は非常にまれですが、 医学文献上、症例報告があります。
そのため、 「神経障害は絶対に起こらない」 と表現するのは適切ではありません。
2019年には、 両腋窩へのマイクロ波治療後に 両側腕神経叢障害 を生じた49歳女性の症例が報告されています。
この患者は BMI 19.6 と比較的痩せており、 痩せた患者では皮膚表面から神経までの距離が短くなる可能性 について著者らが注意を促しています。
ただし、 これは大規模試験で発生率を調べた研究ではなく、1例の症例報告 です。
そのため、 一般的にみられる一過性のしびれ と 非常にまれな重度神経障害 は分けて考える必要があります。
皮膚の色素変化
治療後の炎症に伴って、 炎症後色素沈着 などの皮膚色調変化が起こる可能性があります。
感染・熱傷
感染や熱傷は頻度の高い合併症ではありません。
一方で、 米国FDAの医療機器有害事象報告データベースを解析したJAADの研究では、 感染・神経症状・熱傷などの有害事象報告 が検討されています。
「ミラドライで後悔した」と感じる主な原因と対策
インターネットでは、 「ミラドライ 後悔」 「ミラドライ やらなきゃよかった」 といった検索もみられます。
治療後に後悔を感じる主な理由としては、 「事前の説明不足」「効果への過度な期待」「ダウンタイムの想定不足」 などが考えられます。
後悔の原因① 事前説明が不十分だった
「こんなに腫れるとは思わなかった」 「しびれが続く可能性を知らなかった」 というギャップを避けるには、 治療前に副作用と術後経過について具体的に確認しておく ことが重要です。
後悔の原因② 効果への過度な期待
「1回受ければ汗が完全にゼロになる」 と考えて治療すると、 結果とのギャップから不満を感じやすくなります。
マイクロ波治療には発汗量を大きく減らすエビデンスがありますが、 効果には個人差があります。
後悔の原因③ ダウンタイムの準備不足
腫れや痛み、 腕を動かした際の違和感がある期間は、 仕事やスポーツなどに影響する場合があります。
特に腕をよく使う仕事の方は、 治療直後に重要な仕事・スポーツ・旅行を集中させない などのスケジュール調整がおすすめです。
後悔を防ぐためのポイント
- 副作用とダウンタイムを具体的に確認する
- 自分の多汗症・腋臭症の程度を医師に評価してもらう
- 1回で希望する結果に達しない可能性も理解しておく
- 治療後の仕事・運動の予定に余裕を持つ
- 持病・手術歴・腋窩リンパ節手術歴などを必ず申告する
- 治療後に異常が生じた際の診察体制を確認しておく
当院(江坂駅前花ふさ皮ふ科)でミラドライを受ける際のポイント
大阪府吹田市・江坂駅前にある 江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、 皮膚科専門医 花房崇明(理事長)の監修のもとでミラドライを提供しています。
当院が重視しているのは、 「本当にミラドライが適しているか」を治療前に確認すること です。
皮膚科医によるリスク評価
デメリット、 副作用、 術後経過 などについて、 患者さんの状態を確認したうえで説明します。
術後トラブルにも診察可能な体制
一般皮膚科を併設しているため、 治療後に皮膚症状などが生じた場合にも診察できる体制 を整えています。
重症例では他の治療法も検討
症状の程度や患者さんの希望によっては、 ミラドライ以外の治療方法についてご提案する場合もあります。
北摂エリアからアクセスしやすい立地
江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科は、 大阪メトロ御堂筋線 「江坂駅」からアクセスしやすい立地 です。
吹田・茨木など、 北摂エリアからもご来院いただいています。
ミラドライの料金・費用について
ミラドライは 自由診療(保険適用外) です。
当院の料金は以下のとおりです。
| 治療内容 | 治療範囲 | 税込価格 | 必要回数 |
|---|---|---|---|
| ミラドライ(平日) | 両わき | 178,000円 | 1〜2回 (個人差あり) |
| 初回カウンセリング | ― | 1,100円 | 1回 |
| 自由診療再診料 | ― | 1,100円 | 都度 |
- 価格はすべて税込です。
- 自由診療のため保険適用外です。
- 必要な治療回数には個人差があります。
- 効果には個人差があります。
- 主なリスク・副作用として、 腫れ・痛み・発赤・皮下出血・違和感・しびれ・硬化・水疱・痂皮 などがあります。
治療目的や個別の状況によって税務上の取り扱いが異なる場合があります。 医療費控除の対象となるかどうかの最終判断は、管轄の税務署等へご確認ください。
ミラドライは日本国内で承認されている医療機器ですが、 2026年時点で治療は保険適用ではなく自由診療 です。
ミラドライのよくある質問(FAQ)
質問部分をクリックすると回答が開きます。
Q. ミラドライで神経損傷は本当に起こりますか?
Q. ミラドライの副作用はいつまで続きますか?
Q. ミラドライは失敗することがありますか?
Q. ミラドライのダウンタイムはどのくらいですか?
Q. ミラドライは5年後も効果が続きますか?
Q. ミラドライは保険適用になりますか?
Q. ミラドライはワキガにも効果がありますか?
Q. ビューホットと比べてミラドライのデメリットは何ですか?
Q. ミラドライ後のしびれは後遺症ですか?
Q. ミラドライ後、どのような症状があれば早めに受診した方がよいですか?
・強い痛みが増していく
・発赤や腫れが急速に悪化する
・膿や発熱がある
・水疱や皮膚障害が強い
・しびれが著しく悪化する
・手や腕が動かしにくい
・筋力低下がある
まとめ|江坂駅前花ふさ皮ふ科にご相談ください
ミラドライは、 腋窩多汗症に対して長期的な発汗減少が期待できる治療法 です。
ランダム化比較試験を含む複数の医学研究でも、 その有効性が検討されています。
一方で、 「切らない治療=副作用がない治療」ではありません。
施術後には、 腫れ、 痛み、 皮下出血、 硬化、 しびれ、 感覚低下 などが生じることがあります。
また、 まれではあるものの、感染・熱傷・神経障害などの報告も存在 します。
一過性のしびれと重大な神経障害を同じものとして扱わず、 症状の強さ・範囲・運動障害の有無・時間経過 を確認することです。
「ミラドライを受けて後悔したくない」 「神経損傷や後遺症が心配」 「自分の場合にミラドライが適しているか知りたい」 という方ほど、 治療前にメリットだけでなくデメリットまで確認しておくこと が大切です。
江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、 皮膚科専門医 花房崇明(理事長)の監修のもと、 ミラドライの適応・期待できる効果・リスク・副作用 について説明したうえで治療を行っています。
一般皮膚科・美容皮膚科を併設しているため、 治療後に皮膚症状などが生じた際にも診察できる体制 を整えています。
初回カウンセリングは 1,100円(税込) です。
ご自身の症状とミラドライの適応について、 まずはご相談ください。
参考文献
- A prospective study of the efficacy and safety of a microwave device for the treatment of primary axillary hyperhidrosis.Dermatologic Surgery. 2012;38(5):728-735.
▶︎マイクロ波による腋窩多汗症治療(ミラドライ)の有効性 - Clinical evaluation of a microwave device for treating primary axillary hyperhidrosis.
Dermatologic Surgery. 2012;38(5):728-735.
▶︎ミラドライ治療後の長期的な効果と安全性 - Treatment of hyperhidrosis with microwave technology.Journal of Clinical and Aesthetic Dermatology. 2013;6(7):27-30.
▶︎miraDry後の副作用・ダウンタイム評価
※医学情報は公開時点の医学文献・製品情報等を参考にしています。治療効果および副作用には個人差があります。

