こんなお悩みはありませんか?

  • 赤ちゃんの顔や体に突然赤いアザができて心配
  • 「自然に治る」と聞いたけど本当に放置してOK?
  • レーザー治療は赤ちゃんに痛くないか不安
  • 治療しなかったら跡が残らないか心配

苺状血管腫(乳児血管腫)とは?まずは基本を知りましょう

「生後1か月ごろから赤いアザが急に大きくなってきた」「表面がイチゴのようにぷつぷつしている」——そんなお子さんの変化に気づいて、不安を抱えて検索されている保護者の方も多いのではないでしょうか。

苺状血管腫(いちごじょうけっかんしゅ)は、医学的には乳児血管腫(にゅうじけっかんしゅ、Infantile Hemangioma:IH)と呼ばれる、乳児期に発症する良性の血管腫瘍です。「いちご状血管腫」「苺状血管腫」「乳児血管腫」はすべて同じ疾患を指します。

悪性ではなく、多くのケースで自然に退縮(小さくなる)する傾向があります。ただし、退縮した後に皮膚のたるみ・色素の変化・瘢痕(傷跡)が残る場合もあるため、「放置してよいかどうか」は部位・大きさ・増殖の速さによって異なります。

この記事では、苺状血管腫の特徴・経過・原因から、治療の選択肢、当院(大阪・江坂)でのVビームⅡを使ったレーザー治療まで、保護者の方が疑問に感じやすいポイントをまとめてご説明します。

まずはお気軽にご相談ください。オンラインから24時間いつでもご予約いただけます。

見た目の特徴と発生時期

苺状血管腫には次のような外見上の特徴があります。

  • 色:鮮やかな赤色〜濃い赤色(深部型は青みがかることもある)
  • 形状:円形〜楕円形に盛り上がった腫瘤(しゅりゅう)。表面がイチゴの果皮のようにぼこぼこしているため「苺状」と呼ばれる
  • 質感:やわらかく、押すと少し色が薄くなる(圧迫退色)
  • 発生部位:頭部・顔面・頸部に多いが、全身どこにでも生じる可能性がある

発生時期は生後数週間〜数か月が典型的です。生まれたその日には目立たなかったのに、生後2〜4週ごろに小さな赤い点として現れ、その後急速に大きくなる——というパターンがよく見られます。

新生児全体での発生頻度はおよそ3〜10%と報告されており、日本を含むアジア人では白人に比べてやや低頻度とされています。決して珍しくはないアザの一種です。

経過の3段階:増殖期・停止期・退縮期

苺状血管腫(乳児血管腫)は、自然な経過として次の3つの段階をたどることが知られています。

段階 時期の目安 特徴
増殖期 生後0〜6か月ごろ 急速に大きくなる。色も濃くなりやすい。最も保護者が不安を感じやすいフェーズ
停止期 生後6〜12か月ごろ 増大が止まり、大きさが安定する
退縮期 1〜5歳ごろ 徐々に色が薄くなり、小さくなっていく。多くのケースで退縮がみられる

退縮後も皮膚の質感の変化・色素沈着・わずかな瘢痕などが残ることがあります。完全にわからなくなるかどうかは、大きさ・部位・治療の有無によって異なり、効果には個人差があります

「自然に消えるから大丈夫」という情報を目にすることも多いですが、退縮の程度は一人ひとり異なります。特に顔面・目周囲・唇・鼻先などの部位は、増殖によって機能(視野・気道など)に影響が出る可能性があるため、早めの受診が推奨されます。

なぜできるの?苺状血管腫の原因について

「妊娠中に◯◯したせいでしょうか」「ストレスが原因でしょうか」——受診される保護者の方から、こうしたご心配をよくお聞きします。

結論からお伝えすると、苺状血管腫の原因は現時点では完全には解明されていません。妊娠中のお母さんの行動・ストレス・食事が原因であるという医学的な根拠はなく、保護者の方のせいではありません。どうかご自身を責めないでください。

研究では、胎盤組織に由来する血管内皮前駆細胞(血管を作る細胞のもと)が関与しているという説が有力視されていますが、なぜ特定の赤ちゃんに発症するかは、まだわかっていないことが多い疾患です。

女児・低出生体重児・双子などに発生頻度がやや高いという報告はありますが、これは「原因」ではなく「関連因子(リスクファクター)」の一つに過ぎません。

治療の選択肢:経過観察からVビームⅡまで

苺状血管腫の治療方針は、日本皮膚科学会のガイドラインに基づき、お子さんの年齢・病変の部位・大きさ・増殖の速さなどを総合的に評価して決定します。主な選択肢は以下の通りです。

① 経過観察

小さな病変で目立たない部位にある場合や、自然退縮が見込める場合には、積極的な治療を行わずに定期的に経過を観察する方針をとることがあります。

② βブロッカー内服(ヘマンジオルシロップ)

プロプラノロール塩酸塩(商品名:ヘマンジオルシロップ)という内服薬を使用する治療法で、2016年に日本でも保険承認された現在の第一選択治療です。増殖期の早期(生後数か月以内)に開始するほど効果が期待しやすいとされています。心拍数・血圧への影響があるため、内服前後の観察が必要で、適応の判断は医師が行います。

③ パルス色素レーザー(VビームⅡ)

表在型(皮膚の表面に近い病変)や色調改善を目的とした場合に有効なレーザー治療です。当院ではVビームⅡ(米国シネロンキャンデラ社製)を導入しており、保険適用での治療が可能です。詳細は次のセクションでご説明します。

④ 外科手術

退縮後に瘢痕や皮膚のたるみが残った場合や、病変が限局している場合に検討されます。形成外科的アプローチが必要なケースです。

どの治療が適しているかは、お子さんの状態を診察した上でご説明しています。アザ・血管腫の治療について詳しくはこちらもご参照ください。

当院のVビームⅡ治療:保険診療で受けられるレーザー

江坂駅前花ふさ皮ふ科では、苺状血管腫(乳児血管腫)に対してパルス色素レーザー「VビームⅡ」による治療を行っています。

VビームⅡとはどんなレーザー?

VビームⅡは595nm前後の波長を使用するパルス色素レーザーです。この波長は血液中の赤色成分(ヘモグロビン)に選択的に吸収されるため、皮膚表面を傷つけることなく、血管だけに作用して毛細血管を収縮・破壊することができます。周囲の正常な皮膚組織へのダメージを最小限に抑えながら病変に働きかける仕組みです。

治療の流れ

  • 照射可能な時期:首が据わる生後3〜4か月以降から対応可能です
  • 麻酔:照射前に麻酔シールまたは麻酔クリームを患部に塗布します。痛みへの配慮を行っていますが、感じ方には個人差があります
  • 照射間隔:保険診療のルール上、3か月以上の間隔をあけて繰り返し照射を行います
  • 照射後のケア:照射後は紫斑(内出血のような青紫色)が生じることがありますが、多くの場合1〜2週間程度で落ち着きます

主な副作用・リスク

  • 紫斑(照射部位の内出血様変化)
  • 水疱(まれに)
  • 炎症後色素沈着(照射後に一時的に色が濃くなること)
  • 瘢痕(まれに)

副作用の出方や回復の速さには個人差があります。気になることがあれば、照射後もいつでもご相談ください。

費用(保険診療)

VビームⅡによる苺状血管腫の治療は健康保険が適用されます。さらに多くの自治体では子ども医療費助成制度が利用できるため、自己負担額は大幅に軽減されます。

お住まいの市区町村 自己負担の目安(税込) 備考
吹田市・豊中市・箕面市・池田市・高槻市・茨木市・大阪市 1回 500円程度 こども医療費助成適用
川西市・その他の市区町村 各自治体の助成制度による 事前にお問い合わせください
  • 保険診療(自由診療・自費診療ではありません)
  • 効果には個人差があります
  • 主な副作用:照射部位の紫斑・水疱・炎症後色素沈着・瘢痕など

費用や助成の詳細はお住まいの市区町村にご確認いただくか、受診時にお気軽にお尋ねください。

「まずどんな状態か診てもらいたい」という場合も、一般皮膚科の予約からお気軽にどうぞ。

江坂駅前花ふさ皮ふ科が選ばれる理由

苺状血管腫(乳児血管腫)の治療にあたり、当院では以下のような体制を整えています。

  • 皮膚科専門医による診察・監修:理事長の花房崇明(皮膚科専門医)をはじめ、経験ある皮膚科医が診療にあたります
  • VビームⅡを保有する皮膚科クリニック:大阪・北摂エリアでVビームⅡを導入しているクリニックは多くありません。当院では保険診療として対応しています
  • 一般皮膚科・形成外科・美容皮膚科の併設:アトピー性皮膚炎・湿疹など、お子さんの他の肌トラブルも同時にご相談いただけます
  • 江坂駅から徒歩1分の立地:大阪メトロ御堂筋線「江坂駅」からすぐ。ベビーカーでもアクセスしやすい環境です
  • こども医療費助成が使える保険診療:対象地域の方は自己負担を大幅に抑えることが可能です

なお、予約は一般皮膚科用のWEB予約システムからお手続きいただきます(美容皮膚科の予約とは異なりますのでご注意ください)。

まずはお気軽に江坂駅前花ふさ皮ふ科へご相談ください

苺状血管腫(乳児血管腫・いちご状血管腫)は、急速に大きくなる時期を目の当たりにすると、保護者の方がとても不安になられる疾患です。しかし、悪性ではなく、適切な時期に適切な治療を選ぶことで、お子さんへの負担をできる限り小さくしながら経過を管理することができます。

「経過観察でいいのか、治療が必要なのか」「レーザーは何歳から始められるか」「保険は使えるか」——どんな疑問でも構いません。一人で抱え込まず、まず専門医に相談してみてください。

当院では皮膚科専門医による丁寧な診察のもと、お子さんの状態に合わせた治療方針をご提案しています。大阪・吹田(江坂)近隣にお住まいの方はもちろん、豊中・箕面・池田・高槻・茨木・大阪市内からもアクセスいただいています。

お子さんのアザについてご不安な方は、ぜひ一度ご来院ください。