「ミラドライを受けたいけれど、保険は使えるの?」「医療費控除で少し戻ってくる?」——費用面での疑問は、治療を検討するうえで欠かせないポイントです。
結論からお伝えすると、ミラドライは2026年5月時点で日本では保険適用外(自由診療)です。一方、治療目的と医師が判断した場合は医療費控除の対象になりうる可能性があります(最終判断は管轄税務署)。この記事では費用の相場・医療費控除の仕組み・賢く受けるための準備を、皮膚科専門医 花房崇明(江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科 理事長)の監修のもとわかりやすく解説します。効果には個人差があります。
ミラドライとは?費用が高くなる理由
ミラドライ(miraDry)は、米国 Miramar Labs 社(現 Sientra 社)が開発した医療機器で、厚生労働省の薬事承認を取得しています。5.8GHz のマイクロ波(電磁波)を脇の下に照射し、ワキガの原因となるアポクリン汗腺と、多汗症の原因となるエクリン汗腺を同時に熱破壊する仕組みです。切開を伴わないため傷跡が残らず、破壊された汗腺は再生しないため、長期にわたる効果が期待できます(個人差があります)。
費用が高額になる主な理由は、高精度な医療機器のランニングコストと、局所麻酔・マーキングなど専門的な手技を要するためです。照射時間は片脇約30分・両脇で約60分かかり、医師または熟練スタッフによる丁寧な施術が求められます。また「薬事承認を取得した自由診療機器」である以上、保険財源ではなく患者さんの全額自己負担となるのが現状です。
ミラドライの詳細・治療の流れはこちら費用面で不安を感じている方も、まずはカウンセリングで適応とリスクを丁寧に確認することから始めてみませんか?
ミラドライの保険適用はいつから?現状を正しく理解する
2026年5月時点で、ミラドライが日本の公的保険(健康保険)に収載される見込みは公的機関から発表されていません。マイクロ波による汗腺の熱破壊という機序は、現行の保険診療の枠組みに含まれていないためです。
ただし、ワキガ・多汗症の治療をあきらめる必要はありません。以下の治療法は保険適用される場合があります(症状・施設によって異なります)。
- 塩化アルミニウム外用・抗コリン外用薬:重度の原発性腋窩多汗症に対して保険適用される場合があります
- 剪除法(皮膚切除法):脇の皮膚を切開してアポクリン汗腺を直視下で切除する手術。保険適用となることが多い治療法です
- ボトックス注射(一部製剤):重度の原発性腋窩多汗症に対して、一部の製剤が保険適用されます。ただし効果は4〜6か月程度で、繰り返し治療が必要です
ミラドライは「切らずに長期効果が得られる」という特徴が魅力ですが、保険診療の選択肢も含めて自分に合う治療を選ぶことが大切です。当院では皮膚科専門医がカウンセリングで適応を丁寧に見極め、必要であれば剪除法などへの対応もご案内しています。
ミラドライは医療費控除の対象になる?申請のしかた
ミラドライがワキガ・多汗症という症状の改善を目的とした治療と医師に判断された場合、医療費控除の対象になりうるとされています。ただし最終的な判断は管轄税務署が行うため、事前に確認しておくことをおすすめします。
医療費控除の基本的な仕組み
- 1月1日〜12月31日の1年間に支払った医療費の合計が、10万円(または所得の5%)を超えた部分が控除対象になります
- 控除額 × 所得税率 分が還付(または税額軽減)されます
- 例)ミラドライ178,000円+その年の他の医療費が合計20万円の場合、控除対象額は20万円-10万円=10万円。所得税率20%の方なら最大2万円が還付される計算になります(目安であり保証ではありません)
医療費控除を受けるための手順
- ①領収書を必ず受け取り保管する:当院では領収書を発行しています。紛失しないよう大切に保管してください
- ②確定申告の時期(翌年2〜3月)に申告する:給与所得者でも確定申告(または年末調整後の申告)で申請できます
- ③医療費控除の明細書を作成する:国税庁の確定申告書作成コーナーを利用すると便利です
- ④管轄税務署に提出・確認:「美容目的か治療目的か」の判断は税務署が行います。不明点は事前に税務署へ問い合わせることをおすすめします
「美容目的」と判断されると控除対象外になる
医療費控除が認められるかどうかは、「医師による治療かどうか」「症状の改善を目的としているかどうか」が判断基準となります。ワキガや多汗症の症状で日常生活に支障をきたしており、皮膚科医が治療適応と判断した場合は控除対象になりうる可能性が高まります。一方、純粋な審美目的の場合は対象外となるリスクがあります。
ミラドライの費用相場と当院の料金
ミラドライの費用は、クリニックや地域によって異なります。一般的な相場の目安は以下のとおりです(参考値、当院の価格ではありません)。
- 両わき1回:150,000円〜250,000円程度
当院・江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(大阪府吹田市、江坂駅前)の料金は以下のとおりです。
| 治療内容 | 治療範囲 | 税込価格 | 必要回数 |
|---|---|---|---|
| ミラドライ | 両わき | 178,000円 | 1〜2回(個人差あり) |
| 初回カウンセリング | — | 1,100円 | 1回 |
| 自由診療再診料 | — | 1,100円 | 都度 |
- 価格はすべて税込
- 自由診療(保険適用外)
- 必要な治療回数:症状の程度や汗腺の深さにより1〜2回が目安。ワキガや多汗症の程度が強い場合、2回目を推奨する場合があります
- 効果には個人差があります
- 主なリスク・副作用:腫れ・痛み・腋窩周辺の違和感・皮下出血・発赤・水疱・痂皮(かさぶた)・しびれ・治療部位の硬化など。まれに上腕内側のしびれが数週間続くことがありますが、多くは回復するとされています
- 医療費控除の対象となる可能性があります(最終判断は管轄税務署)
料金の内訳や支払い方法など、気になる点は事前にご確認いただけます。24時間オンラインでご予約いただけます。
賢くミラドライを受けるための5つのポイント
費用対効果を高め、後悔しないためのポイントをまとめました。
① 治療目的をカウンセリングでしっかり確認する
ミラドライの費用が高額なのは事実です。だからこそ「本当に自分に適応があるか」をカウンセリングで確認することが重要です。当院では皮膚科専門医が診察し、ワキガ(腋臭症)・多汗症(原発性腋窩多汗症)としての適応があるかどうかを丁寧に見極めます。症状が軽度であれば保険適用の外用薬で十分な場合もあります。
② 領収書は必ず保管する
医療費控除を申請するためには、支払いの領収書が必須です。当院では発行していますが、万一紛失すると再発行できない場合があります。施術当日からファイルなどで管理しておきましょう。また、交通費(公共交通機関利用分)も医療費控除の対象になりうるため、記録しておくと便利です。
③ 年間の医療費を合算して申告する
医療費控除は「1年間の医療費の合算」で判断されます。ミラドライだけで10万円を超えない場合でも、同年の通院・入院・薬代・歯科治療などと合算すると控除対象になる可能性があります。家族分の医療費も合算できるため、年末に確認してみてください。
④ 2回目の治療タイミングを計画的に
1回目の施術で約60〜80%の効果が期待できるという一般的な臨床報告があります(個人差があります)。2回目を検討する場合、1回目から3〜6か月以上空けることが目安とされています。費用面では、2回目も同額の178,000円(税込)が別途かかります。「2回分を同じ年度内にまとめる」か「翌年に分けて2年連続で医療費控除を申請する」かを計画しておくと、年間の医療費がより整理しやすくなります。
⑤ 皮膚科専門医のいるクリニックを選ぶ
ミラドライは薬事承認を取得した安全性の高い医療機器ですが、局所麻酔注射を伴い、腫れ・しびれ・皮下出血などのダウンタイムが生じる医療行為です。術後に皮膚トラブルが起きた場合に保険診療でサポートできる皮膚科が併設されているクリニックを選ぶことで、安心感が高まります。当院は一般皮膚科・形成外科・美容皮膚科を併設しており、術後のケアも一貫して対応できる体制を整えています。
よくある質問(FAQ)
Q. ミラドライは保険適用になりますか?
2026年5月時点で、ミラドライは日本では保険適用外(自由診療)です。保険適用される見込みについて、公的機関から発表された情報はありません。保険診療での治療を希望する場合は、剪除法や抗コリン外用薬などの選択肢についてもカウンセリングでご相談ください。
Q. 医療費控除の申請はいつすればよいですか?
施術を受けた年の翌年、2〜3月に行われる確定申告の期間に申請します。サラリーマンなど給与所得者も確定申告が必要です。なお、申告は施術から5年以内であれば遡って申請することも可能です(更正の請求)。詳細は税務署または税理士にご確認ください。
Q. 美容目的だと医療費控除は受けられないのですか?
はい、純粋な審美目的と税務署に判断された場合は対象外となります。ワキガや多汗症という症状があり、医師が治療適応と判断した場合に控除対象になりうる可能性があります。不安な方は、領収書に加えて診断書(費用は別途かかります)を用意しておくと、税務署との確認がスムーズになる場合があります。
Q. 1回で効果が出ますか?それとも2回必要ですか?
一般的な臨床報告では、1回で約60〜80%の効果が期待できるとされています(個人差があります)。ワキガや多汗症の程度・汗腺の深さによっては2回目を推奨する場合があります。2回目は1回目から3〜6か月以上空けることが目安です。何回必要かはカウンセリングで確認しましょう。
Q. ダウンタイムはどれくらいかかりますか?
施術当日は帰宅可能ですが、腫れ・痛み・腋窩周辺の違和感・皮下出血などが数日〜数週間続く場合があります(個人差があります)。治療部位の硬化(しこり感)は数週間〜数か月で軽減することが多いです。まれに上腕内側のしびれが数週間続くことがありますが、多くは回復するとされています。
江坂駅前花ふさ皮ふ科にご相談ください
ワキガ・多汗症の悩みは、適切な治療で改善できる可能性があります。「ミラドライを受けてみたいけれど費用が心配」「保険診療との違いを聞きたい」「本当に自分に向いている治療か確認したい」——どんなご不安も、まず専門家に相談することが大切です。
当院・江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科(大阪府吹田市・江坂駅前)では、皮膚科専門医 花房崇明(理事長)の監修のもと、ミラドライの適応かどうかを丁寧に見極めたうえで治療をご提案しています。大阪メトロ御堂筋線「江坂駅」からすぐのアクセスで、吹田・豊中・茨木・千里など北摂エリアからも通いやすい立地です。
料金の詳細はこちらの美容皮膚科料金ページでもご確認いただけます。気になる方は、24時間オンラインでご予約いただけます。
