「ワキガの治療を受けたいけれど、どの方法が自分に合うのかわからない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。現在、ワキガ・多汗症の治療法にはミラドライ・ビューホット・ボトックス注射・剪除法(手術)など複数の選択肢があります。それぞれ仕組みもダウンタイムも費用も異なるため、一人ひとりの症状やライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。この記事では、各治療法の特徴を整理し、あなたに合う治療を選ぶためのポイントを皮膚科専門医の監修のもと解説します。

ワキガ治療の種類と基本的な仕組み

ワキガ(腋臭症)の原因は、脇の下に多く存在する「アポクリン汗腺」から分泌される汗が皮膚の常在菌によって分解されることで生じる独特のニオイです。多汗症の原因となるのは「エクリン汗腺」で、こちらは体温調節を担う汗腺です。治療法によって、どちらの汗腺に主にアプローチするかが異なります。

主な4つの治療法の概要

  • ミラドライ:マイクロ波でエクリン・アポクリン両方の汗腺を熱破壊。切開不要。
  • ビューホット:高周波(RF)の針でアポクリン汗腺を熱破壊。自由診療。
  • ボトックス注射:ボツリヌス毒素を注射し発汗を一時的に抑制。効果は4〜6か月。
  • 剪除法(手術):皮膚を切開してアポクリン汗腺を直視下で切除。保険適用あり。

それぞれの詳細を以下のセクションで確認していきましょう。

気になる治療法があれば、まずはカウンセリングで適応やリスクを丁寧に確認することをおすすめします。

4つのワキガ治療を徹底比較

ここでは、ミラドライ・ビューホット・ボトックス・剪除法の4治療を「仕組み」「効果の持続」「ダウンタイム」「痛み」「費用・保険」の観点から比較します。

ミラドライ(マイクロ波治療)

ミラドライは、米国 Miramar Labs 社(現 Sientra 社)が開発し、厚生労働省の薬事承認を受けた医療機器です。周波数5.8GHzのマイクロ波(電磁波)を脇の下に照射し、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の両方を熱によって破壊します。熱破壊された汗腺は再生しないため、効果は長期間維持されるとされています。同時に皮膚表面はハイドロセラミック冷却装置で保護されるため、表面の火傷リスクを抑える設計になっています。

  • 切開の有無:なし(傷跡が残らない)
  • 対象汗腺:エクリン汗腺・アポクリン汗腺の両方
  • 効果の持続:汗腺が再生しないため長期間(半永久的)維持されるとされる。海外論文では術後1年・3年・5年のフォローアップで効果維持が報告されている
  • 必要な回数:1回でも効果を実感しやすいが、症状の程度によっては2回目を推奨する場合がある。1回目から3〜6か月以上空けて実施
  • ダウンタイム:腫れ・痛み・腋窩周辺の違和感・皮下出血・しびれなどが数日〜数週間続くことがある
  • 麻酔:局所麻酔注射のみ(施術時間:両脇約60分)
  • 保険適用:なし(自由診療)

ワキガと多汗症の両方を同時に改善したい方、切らない治療を希望する方、長期的な効果を求める方に向いている治療です。効果には個人差があります。

ビューホット(高周波針治療)

ビューホットは高周波(RF:ラジオ波)エネルギーを持つ針を皮膚に刺し、アポクリン汗腺を熱破壊する治療です。機器の特性がミラドライとは異なり、アプローチの方法・効果範囲・痛み・ダウンタイムも異なります。

  • 切開の有無:なし(針を刺すが大きな傷跡は残りにくい)
  • 対象汗腺:主にアポクリン汗腺
  • 効果の持続:熱破壊による効果。個人差があります
  • ダウンタイム:腫れ・痛み・赤みなど。治療後数日は安静が必要な場合がある
  • 保険適用:なし(自由診療)

ボトックス注射(ボツリヌストキシン注射)

ボツリヌス毒素を脇の下に注射し、汗腺への神経伝達を一時的にブロックすることで発汗を抑制する治療です。主にエクリン汗腺に作用し、多汗症に対して高い即効性を示します。ニオイの原因であるアポクリン汗腺への効果は限定的です。

  • 切開の有無:なし(注射のみ)
  • 対象汗腺:主にエクリン汗腺(多汗症に有効)
  • 効果の持続:4〜6か月ほどで効果が消えるため、繰り返し治療が必要
  • ダウンタイム:ほぼなし
  • 保険適用:重度の原発性腋窩多汗症に対して一部製剤で保険適用になる場合がある

ダウンタイムを極力避けたい方、まず試してみたい方、主に発汗量を抑えたい方に向いていますが、ニオイ(ワキガ)の根本改善には限界がある場合があります。効果には個人差があります。

剪除法(手術・皮膚切除法)

脇の皮膚を切開し、アポクリン汗腺を肉眼(直視下)で確認しながら切除・破壊する外科的手術です。重度のワキガに対して根治性が高い治療法とされています。

  • 切開の有無:あり(傷跡が残る)
  • 対象汗腺:アポクリン汗腺(直視下切除)
  • 効果の持続:根治性が高く、長期的な改善が期待できる
  • ダウンタイム:術後は圧迫固定が約1週間必要。傷跡が残る。日常生活への影響が比較的大きい
  • 保険適用:保険適用される場合が多い(多くの保険診療施設で施行)

ニオイの程度が重度で、多少のダウンタイムを受け入れられる方、費用面で保険診療を希望する方に向いています。ただし傷跡の残存についても事前に十分な確認が必要です。効果には個人差があります。

治療法の選び方|比較早見表

4つの治療法を一覧で確認できる比較表を以下に示します。選ぶ際の参考にしてください。

比較項目 ミラドライ ビューホット ボトックス注射 剪除法
切開・傷跡 なし なし(針穴のみ) なし あり(傷跡残る)
対象汗腺 エクリン+アポクリン 主にアポクリン 主にエクリン アポクリン
効果の持続 長期間(半永久的)※個人差あり 長期間※個人差あり 4〜6か月(繰り返し必要) 長期間※個人差あり
ダウンタイム 数日〜数週間(腫れ・痛みなど) 数日〜(腫れ・痛みなど) ほぼなし 1週間以上(圧迫固定)
麻酔 局所麻酔注射 局所麻酔 不要〜局所麻酔 局所麻酔〜全身麻酔
保険適用 なし(自由診療) なし(自由診療) 重度の原発性腋窩多汗症に一部適用 保険適用あり
こんな方に 汗・ニオイ両方改善したい、傷跡を残したくない 切らない治療でニオイを改善したい まず試したい、多汗症が主な悩み 重度ワキガ、費用を抑えたい

※効果には個人差があります。上記はあくまで一般的な特徴の比較です。最適な治療法はカウンセリングで医師が判断します。

当院(江坂駅前花ふさ皮ふ科)のミラドライ料金と注意事項

当院では、切らないワキガ・多汗症治療としてミラドライを提供しています。皮膚科専門医・花房崇明(理事長)の監修のもと、カウンセリングでお一人おひとりの症状と適応を丁寧に確認した上で施術を行います。

治療内容 治療範囲 税込価格 必要回数
ミラドライ 両わき 178,000円 1〜2回(個人差あり)
初回カウンセリング 1,100円 1回
自由診療再診料 1,100円 都度
  • 価格はすべて税込
  • 自由診療(保険適用外)
  • 必要な治療回数:症状の程度や汗腺の深さにより1〜2回が目安(個人差があります)
  • 効果には個人差があります
  • 主なリスク・副作用:腫れ・痛み・腋窩周辺の違和感・皮下出血・発赤・水疱・痂皮(かさぶた)・しびれ・治療部位の硬化など。まれに上腕内側のしびれが数週間続くことがありますが、多くは回復するとされています
  • 医療費控除の対象となる可能性があります(治療目的と認められた場合。最終判断は管轄税務署)

料金や治療内容の詳細は美容皮膚科料金ページもあわせてご確認ください。

内容を確認したら、24時間オンラインでカウンセリングのご予約が可能です。

江坂駅前花ふさ皮ふ科のワキガ治療の特徴

大阪府吹田市・江坂駅前にある当院(江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科)では、一般皮膚科・美容皮膚科を併設しており、ワキガ・多汗症に対して多角的にアプローチできる環境を整えています。

皮膚科専門医による適応の見極め

ミラドライが適切かどうかは、症状の程度・汗腺の状態・ライフスタイルなどを総合的に判断する必要があります。カウンセリングでは「本当にミラドライが適応か」を丁寧に確認します。万が一、症状が非常に重度な場合は、適切な医療機関への紹介も含めてご相談に応じます。

術後のアフターフォロー体制

美容皮膚科での施術後に皮膚トラブルが生じた場合も、当院の保険診療部門で対応できる体制を整えています。ミラドライのダウンタイム中に生じた腫れや赤みなどについても、皮膚科専門医が診察します。

北摂エリアからのアクセス

大阪メトロ御堂筋線「江坂駅」から徒歩すぐの立地のため、吹田・豊中・茨木・千里など北摂エリアにお住まいの方からも通いやすい環境です。

よくある質問

ミラドライとビューホット、どちらがワキガに効果的ですか?

ミラドライはエクリン汗腺とアポクリン汗腺の両方にアプローチするため、汗・ニオイの両方に作用します。ビューホットは主にアポクリン汗腺を標的とし、機器の特性や照射方法が異なります。どちらがより適しているかは症状の種類・程度によって異なるため、カウンセリングで医師が判断します。効果には個人差があります。

ミラドライは保険適用になりますか?

2026年5月時点で、ミラドライは日本において保険適用外(自由診療)です。保険適用の見込みに関する公的な発表もされていません。一方、剪除法や一部のボトックス製剤(重度の原発性腋窩多汗症)は保険適用される場合があります。費用面で保険診療を希望される方は、医師にご相談ください。

ミラドライの効果はどれくらい続きますか?

熱破壊された汗腺は再生しないため、効果は長期間(半永久的)維持されるとされています。海外の臨床報告では術後1年・3年・5年のフォローアップでも効果の維持が報告されています。ただし、破壊しきれなかった汗腺や思春期以降に活動が活発になる汗腺の影響で、個人差により再発を感じる場合もあります。その際は2回目の治療で対応することが可能です。

ワキガ治療のダウンタイムが心配です

治療法によってダウンタイムの程度は大きく異なります。ボトックス注射はほぼダウンタイムなし、ミラドライは腫れや痛みが数日〜数週間続く場合があります。剪除法は圧迫固定が約1週間必要で、日常生活への影響が最も大きい傾向があります。お仕事やご予定に合わせて治療時期を選ぶことが大切です。

ミラドライは医療費控除の対象になりますか?

医師がワキガ・多汗症の症状改善を目的とした「治療」と判断した場合、医療費控除の対象となる可能性があります。ただし「美容目的」と判断された場合は対象外となります。最終的な判断は管轄の税務署が行います。当院では領収書の発行が可能ですので、年末の確定申告時にご活用ください。1年間の医療費が10万円(または所得の5%)を超えた分が控除の対象となります。

江坂駅前花ふさ皮ふ科にご相談ください

ワキガ・多汗症の治療は、症状の程度・希望するダウンタイムの長さ・費用感・ライフスタイルなど、さまざまな要素を踏まえて最適な方法を選ぶことが重要です。「切らずに長期的な改善を目指したい」「手術は怖いけれど根本的に改善したい」など、お悩みやご希望はお一人おひとり異なります。

大阪府吹田市・江坂駅前にある江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、皮膚科専門医・花房崇明(理事長)の監修のもと、ミラドライをはじめとしたワキガ・多汗症治療のカウンセリングを行っています。「どの治療が自分に合うのか」をまず確認したい方も、お気軽にご予約ください。

カウンセリングで適応とリスクを丁寧に確認した上で、あなたに合う治療を一緒に考えます。