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単純ヘルペス

単純ヘルペス

単純ヘルペスとは

Herpes(ヘルペス、疱疹)とは、
“小さい水ぶくれが集まった、急速に広がる炎症性の皮膚の病気”のことをいいます。

Herpesはギリシャ語で「這う」という意味で、元々は細菌や真菌などの感染症、皮膚癌など這うように拡大する皮膚の病気全てのことをさしていましたが、19世紀以降、帯状疱疹や単純ヘルペスなどの水ぶくれができる病気のみに使われるようになりました。

単純ヘルペスは、“単純ヘルペスウイルス(HSV)”に感染することで起こります。全身どこにでも出現する可能性がありますが、主に口唇ヘルペス、性器ヘルペス、角膜ヘルペスが挙げられます。特に頻度の多い口唇ヘルペスは、唇やその周りにピリピリ、チクチクするような違和感や痒みが生じ、その後軽い痛みを伴う水ぶくれができる病気です。

江坂駅前花ふさ皮ふ科では、皮膚科専門医がヘルペス・単純疱疹の治療を行っております。 お気軽にご相談下さい。

ヘルペスについて動画でも解説しています!

  

原因

単純ヘルペスウイルスには、1型と2型の2つのタイプがあります。

  • 1型(HSV-1)…口唇に主に発症
    以前は、多くの人が思春期までに1型に感染し抗体を持っていましたが、衛生状態の改善や核家族化などの影響で、成人でも抗体を持っている人は45%程度しかいないと言われています。乳幼児期の初感染は無症状か軽度の症状ですが、大人の初感染は症状が重くなる傾向があります。
  • 2型(HSV-2)…性器を中心とする下半身に主に発症
    主に性行為で感染します。性の乱れなどにより、成人の初感染が増えています。最近では、オーラルセックスの一般化により性器ヘルペスの約70%は1型が原因と言われています。一般に、2型の方が1型よりも再発頻度が高いと言われています。

単純ヘルペスウイルスは、主に接触で感染します。症状が出ている人の水ぶくれ、唾液、涙液などに接触することや、くしゃみや咳、会話時の飛沫により感染します。また、ウイルスが付着したタオルやコップなどの物を介して間接的に感染することもあります。症状が出ていなくても、唾液や精液などにウイルスが含まれていることがあり、キスやほおずり、性行為で感染することもあります。

単純ヘルペスウイルスは一度感染すると、体の中の神経(神経節)に潜み、ずっとそこで生き続けます。体が元気な時は、潜伏しているウイルスは免疫によって抑えられていて活動できないため症状は出ません。しかし、体の免疫が低下する(発熱、紫外線、ストレス、疲労など)と、ウイルスが暴れだし、神経を伝わって皮膚や唇に症状が出てきます。

初めて症状が出るときには、水ぶくれが多くできることがあります。再発の場合には水ぶくれは少なくなり、症状が出る範囲も減ってきます。症状の出る頻度は、数年に1回~1年に数回と様々です。

症状

口唇ヘルペス

口唇ヘルペスは、基本的に以下の4つの段階を経て、2週間くらいで治っていきます。
(初感染/再発のどちらなのか、体調の良し悪しよっても程度は異なります)

  • 前駆症状
    ピリピリ、チクチク、ムズムズする

    前駆症状

    水ぶくれが出現する前に、皮膚にピリピリ、チクチク、ムズムズなどの熱感、違和感、痒みなどの生じます。

  • 初期症状
    赤く腫れる

    初期症状

    自覚症状から半日くらいで、赤く腫れてきます。この時期は患部でウイルスの増殖が活発になっています。

  • 2、3日後
    水ぶくれができる

    2、3日後

    赤く腫れた上に水ぶくれができます。水ぶくれは初感染では大きく、再発を繰り返すと小さくなっていきます。この中にはウイルスがたくさん存在し、水ぶくれが破れた患部にさわると感染します。

  • 回復期
    かさぶたができる

    回復期

    かさぶたができて、治っていきます。

性器ヘルペス

性器ヘルペスの場合、水ぶくれだけでなく、赤いブツブツや皮膚がただれることもあります。初感染の時は、歩行や排尿が困難になるほどの強い痛みや発熱を伴うこともあります。

カポジ水痘様発疹症

カポジ水痘様発疹症は、アトピー性皮膚炎や湿疹に単純ヘルペスウイルスが感染して起こります。0〜5歳の乳幼児に多く発症しますが、最近は大人のアトピー性皮膚炎の増加に伴い、大人での発症もみられます。アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が低下しているため、ウイルスが侵入しやすいと考えられます。アトピー性皮膚炎の起こりやすい、顔や上半身に多く、湿疹の上に水ぶくれが多発し、やがてかさぶたになります。突然の高熱と全身のリンパ節の腫れを伴うこともあり、眼に及ぶと角膜ヘルペスになることもあるので注意が必要です。大人では繰り返すことも多いので、アトピー性皮膚炎や湿疹の治療を適切に行うことが、予防のために大切です。

治療

ウイルスの増殖を抑える、抗ヘルペスウイルス薬の飲み薬や塗り薬(下表参照)、重症な時は点滴を使います。抗ウイルス薬はウイルスを殺す作用や、神経節に潜んでいるウイルスを追い出す効果はなく、根本的な治療法は今のところありません。症状の出始めるタイミング(口周りのピリピリ、チクチク、ムズムズ)の早い時期に治療を始める方が、ウイルスの増殖を抑えることができ、治りが早くなります。

薬剤名 使い方、飲み方 注意事項
外用薬

ビダラビン軟膏

1日1~4回 患部に塗布

発症から5日以内に使用開始すること。

アシクロビル軟膏

1日数回 患部に塗布

内服薬

バラシクロビル

1回1錠 1日2回 5日間

腎機能に応じて、適宜減量が必要。

ファムシクロビル

1回1錠 1日3回 5日間

アシクロビル

1回1錠 1日5回 5日間

★PIT
(Patient Initiated Therapy)
(保険適用)

繰り返す単純ヘルペスに対し、あらかじめ処方されたお薬を患者さんの判断で服用開始する治療です。再発の初期症状(ピリピリ、チクチク、ムズムズなどの前駆症状)が出てすぐに服用できるように、あらかじめお薬(ファムシクロビルのみ保険適用)を処方できるようになりました。

必要な時に病院に受診しなくてもすぐに服用ができること、2回の服用で治療が完結する、というメリットがあります。

再発頻度が1年に3回以上で、再発の初期症状を正確に判断できる方は、ご相談下さい。

服用方法
通常はお薬を5日間服用しますが、PITの場合2回の服用で完結します。
 1回目:初期症状が出てすぐ(6時間以内)にファムシクロビルを4錠内内服
 2回目:1回目の服用から12時間後を目安に4錠内服

繰り返す単純ヘルペス

★再発抑制療法(保険適用)

一定量の抗ウイルス薬(バラシクロビルのみ保険適用)を毎日内服し続けることで、再発を抑える治療方法です。再発頻度が年6回以上の性器ヘルペスに適応。

服用方法
バラシクロビルを1日1回500mg毎日内服
1年間継続し、中止後に再発が2回見られたら、さらに継続するか検討します。
抑制療法中に再発した場合、通常の治療法(1回1錠 1日2回 5日間)を行い、その後1日1回に戻します。

注意点

口唇ヘルペスは、精神的・肉体的ストレスにより免疫が落ちている時に再発するので、バランスの取れた食事と十分な睡眠をとり、疲れやストレスを溜めないことが大切です。

疲れている時や体調が良くない時は、強い紫外線を浴びるようなレジャーなどは控えましょう。

水ぶくれにはウイルスが入っているので、触らないようにしましょう。水ぶくれに触れた指で眼やコンタクトを触ると、角膜ヘルペス(失明する危険性もあります)になることもあります。触れたら、石鹸を使ってしっかり手を洗いましょう。

他の人にうつさないように、タオルやコップは共用しないようにしましょう。

赤ちゃんとの接触はできるだけ避けましょう。免疫の働きが未発達なので、重い症状になることがあります。赤ちゃんのお世話をする時は、手を洗いましょう。

文責:江坂駅前花ふさ皮ふ科院長 大村 玲奈(日本皮膚科学会皮膚科専門医)

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