乾癬(かんせん)は、赤く盛り上がった発疹に銀白色のフケ状の角質が付着する慢性の皮膚疾患です。日本では約45万人が罹患しているとされ、決してまれな病気ではありません。「人にうつりません」し、保険診療で治療を受けることができます。また、花ふさ皮ふ科グループ(江坂・千里中央・みのお)では乾癬の保険診療に対応しており、症状の程度に合わせた治療をご提案しています。
この記事では「乾癬は完治するの?」「短命になるって本当?」「内臓にも影響するの?」という患者さんが抱えやすい不安に、正確な医学情報をもとにお答えします。不安を煽るのではなく、乾癬と上手に向き合うための知識と行動のヒントをお伝えすることを目的としています。
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こんなお悩みはありませんか?
- ✓「乾癬は治らない」と聞いて先が見えない
- ✓「短命になる」という情報を見て怖い
- ✓皮膚以外にも内臓への影響があるか不安
- ✓人目が気になって外出しにくい
乾癬は「治る」の?寛解という考え方
結論からお伝えすると、現在の医療では乾癬を「完全に治す(根治する)」ことより、「症状を抑えてきれいな状態を保つ(寛解=かんかいを維持する)」ことを目標に治療が行われます。
乾癬は免疫の異常によって皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が通常の10倍以上に加速してしまう疾患です。遺伝的な素因に加え、ストレス・喫煙・飲酒・肥満・感染(風邪・扁桃炎・虫歯など)といった環境因子が重なって発症・悪化すると考えられています。つまり「体質+生活環境」が絡み合った慢性疾患であるため、一時的に症状が消えても、誘因が重なると再燃(ぶり返し)しやすい側面があります。
「寛解」とはどんな状態?
- 皮疹(発疹)がほぼ見えない、または非常に軽い状態が続いている
- かゆみや皮むけが日常生活に支障をきたさないレベルに抑えられている
- 定期的な通院・治療を続けながら、良い状態を維持できている
適切な治療を続けることで、多くの方が寛解を維持できる可能性があります。ただし効果や経過には個人差があり、同じ治療でも反応が異なることがあります。「完治しないから治療しても意味がない」ではなく、「寛解を保ちながら快適に過ごす」という目標を持って治療に臨むことが大切です。
また、良い状態になったとき自己判断で薬を止めてしまうと再燃しやすくなります。症状が落ち着いても、主治医と相談しながら治療を継続することが、寛解を長続きさせる鍵になります。
「乾癬で短命」「内臓への影響」は本当?
インターネットで乾癬を調べると「短命」「内臓」というキーワードが目に入り、不安になる方も多いと思います。これらは根拠のない情報ではありませんが、正確に理解することが重要です。過度に恐れるより、適切な行動につなげることが大切です。
乾癬は「皮膚だけの病気」ではない
乾癬は皮膚の炎症として見えますが、実際には全身性の慢性炎症性疾患です。IL-17・IL-23などの炎症を引き起こす物質(サイトカイン)が皮膚だけでなく全身に作用するため、以下のような病気(併存症・合併症)のリスクが高まりやすいと報告されています。
- 心血管疾患(狭心症・心筋梗塞・脳卒中など)
- メタボリックシンドローム(肥満・高血圧・高血糖の重複)
- 脂質異常症・脂肪肝
- 関節症性乾癬(乾癬性関節炎):関節の痛み・腫れ・こわばり。放置すると関節が破壊されることもあるため早期治療が重要です
- うつ・不安障害などの精神的な健康への影響
「短命」という表現は、こうした併存症リスクが積み重なった場合に寿命に影響しうる、という研究データがもとになっています。ただしこれは「乾癬になれば必ず短命になる」ということではありません。乾癬そのものをきちんと治療し、生活習慣を整えることで、これらのリスクを下げることが期待できます。
だからこそ「皮膚科での管理」が大切
内臓への影響が気になるからといって内科だけに通えばよいわけではありません。皮膚の炎症をコントロールすることが全身の炎症管理にもつながります。皮膚科で乾癬の治療を続けながら、必要に応じて内科・循環器科などと連携することが、全身の健康を守る上で有効です。定期的な血液検査・血圧測定などを含めたフォローを受けることも推奨されます。
心理面・社会生活への影響と向き合い方
乾癬は外見に現れる病気であるため、「人目が気になる」「温泉や公共の場所に行きにくい」「職場や家族に理解してもらえない」といった心理的・社会的なストレスを抱える方が少なくありません。こうした悩みは決して「贅沢」ではなく、乾癬治療において正面から取り上げるべき重要なテーマです。
「うつらない」をもう一度確認してください
乾癬は感染症ではありません。患部に触れても、一緒に食事をしても、プールに入っても、他の人にうつることはありません。ご家族や周囲の方にも、この事実をぜひ伝えてください。正しい知識が、周囲の誤解をなくすことにつながります。
一人で抱え込まないために
乾癬は国内外を問わず多くの方が悩んでいる疾患で、著名な方が公表されていることもあります(特定の個人の病名を詮索することは避けますが、広く知られた疾患であることは事実です)。患者会や支援グループも存在しており、同じ悩みを持つ方とつながることで孤立感が和らぐことがあります。主治医や医療スタッフに「気持ちがつらい」と伝えることも、立派な治療の一部です。
乾癬と上手に付き合う生活習慣のポイント
薬による治療と並行して、日常生活の改善が症状の安定に役立つことがあります。以下はいずれも医学的に推奨されている取り組みです。
- 禁煙:喫煙は乾癬の発症・悪化リスクを高める代表的な因子です。できるだけ早く禁煙することが勧められます
- 節酒・禁酒:過度な飲酒は乾癬を悪化させることが知られています
- 体重管理・運動:肥満は乾癬の炎症を悪化させます。適切な体重を維持することが、治療効果の向上にも関連します
- ストレス対策:精神的なストレスは乾癬の誘因・悪化因子のひとつです。十分な睡眠・趣味・リラクゼーションなどを取り入れましょう
- スキンケア・保湿:皮膚を清潔に保ち、しっかり保湿することで皮膚バリア機能を整え、かゆみや皮むけを和らげる効果が期待できます。入浴時は強くこすらず、低刺激の石けんを使うことが勧められます
- 感染症の予防:風邪・扁桃炎・虫歯などが悪化のきっかけになることがあります。手洗い・うがい・定期的な歯科受診を心がけましょう
大阪・北摂で乾癬を相談するなら|花ふさ皮ふ科グループ
花ふさ皮ふ科グループでは、江坂・千里中央・みのおの3院で乾癬の保険診療に対応しています。理事長・花房崇明(皮膚科専門医)のもと、患者さん一人ひとりの症状・生活スタイルに合わせた治療を提案しています。
当グループで受けられる主な治療
3院すべてで提供している治療:
- 外用薬(ステロイド外用・活性型ビタミンD3外用・配合外用剤):軽症〜中等症の基本治療
- 内服薬:オテズラ®(アプレミラスト)・シクロスポリン(免疫抑制剤)・チガソン®(エトレチナート)など。各薬剤には副作用・注意点があり、医師と相談しながら使用します
- エキシマライトによる局所紫外線療法:病変部に308nmの紫外線をピンポイント照射。週1回程度の通院が目安で、外用薬で改善しにくい部位にも有用です
なお、生物学的製剤(注射・点滴による治療)については、千里中央花ふさ皮ふ科のみで対応しています。江坂院・みのお院で受診された場合、必要と判断されれば総合病院・大学病院または千里中央院へご紹介します。生物学的製剤は中等症〜重症の乾癬や乾癬性関節炎に高い効果が期待できますが、高額になる場合があり(高額療養費制度の対象になりうる)、感染症リスク管理のための定期検査も必要です。
各治療のリスク・副作用については、受診時に医師がくわしくご説明します。チガソン®は催奇形性が強く、女性の方は内服中および中止後一定期間(添付文書上2年間)の避妊が必要です。シクロスポリンは腎機能・血圧のモニタリングが必要になります。自己判断での使用はせず、必ず医師の指示に従ってください。
効果・経過には個人差があります。まずはお気軽にご相談ください。
乾癬の治療は保険診療で対応しています
花ふさ皮ふ科グループ3院でご予約いただけます
一般皮膚科の保険診療予約システム(ドクターキューブ)です
よくある質問(FAQ)
Q. 乾癬は完全に治りますか?
現在の医療では「完治(根治)」より、症状を抑えてきれいな状態を長く保つ「寛解の維持」を目標に治療を行います。適切な治療と生活管理によって、症状がほとんど気にならない状態を続けている方も多くいます。ただし効果・経過には個人差があります。
Q. 「乾癬だと短命になる」と聞きましたが、本当ですか?
乾癬は全身性の炎症性疾患であるため、心血管疾患・メタボリックシンドローム・脂質異常症などの併存症リスクが高まりやすいことが報告されています。こうした併存症が重なると健康への影響が大きくなりえます。ただし「乾癬になれば必ず短命になる」ということではありません。乾癬をきちんと治療し、禁煙・体重管理・節酒などの生活改善を行うことで、リスクを下げることが期待できます。
Q. 乾癬は内臓にも影響しますか?
乾癬は皮膚だけでなく、全身の炎症として心臓・血管・肝臓・関節などに影響が及ぶことがあります。特に関節症性乾癬(乾癬性関節炎)は早期治療が重要です。定期的な血液検査や内科との連携も含めた管理が大切です。
Q. 乾癬は人にうつりますか?
うつりません。乾癬は感染症ではなく、免疫の異常による慢性疾患です。患部に触れても、食事を共にしても、プールや温泉に入っても他の人に感染することはありません。
Q. 何科に相談すればよいですか?
皮膚科への受診をお勧めします。乾癬の診断・治療は皮膚科専門医が担います。関節症状がある場合は、皮膚科と整形外科・リウマチ科が連携して対応します。大阪・北摂エリアでは花ふさ皮ふ科グループ(江坂・千里中央・みのお)でご相談いただけます。
Q. 市販薬で乾癬は改善できますか?
市販のステロイド外用薬で一時的に症状が和らぐことはあっても、乾癬の治療には医師による正確な診断と、症状に応じた適切な治療薬の選択が必要です。自己判断で市販薬のみで対処し続けることは、症状の悪化や適切な治療の遅れにつながる場合があります。皮膚科を受診し、きちんと診断・治療を受けることをお勧めします。
江坂駅前花ふさ皮ふ科にご相談ください
乾癬は慢性疾患ですが、適切な治療と生活管理を続けることで、多くの方が症状を上手にコントロールしながら日常生活を送ることができます。「短命」や「内臓への影響」という言葉に必要以上に不安を感じているなら、まずは正確な情報と自分に合った治療方針を知ることが第一歩です。
「症状がひどくなってから行こう」ではなく、気になった段階で早めに受診することが、症状を安定させる上でとても大切です。江坂駅前花ふさ皮ふ科(大阪メトロ御堂筋線・江坂駅前)では、皮膚科専門医の監修のもと、保険診療で乾癬の治療に対応しています。一人で抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。
乾癬の治療は保険診療で対応しています
花ふさ皮ふ科グループ3院でご予約いただけます
一般皮膚科の保険診療予約システム(ドクターキューブ)です

