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監修者 ・医学博士(大阪大学大学院) |
[ 所属学会 ] ・日本皮膚科学会 |
顔面にできる脂腺増殖症や鼻やおでこの皮脂分泌が多くて悩んでいる方々は多いと思います。
そんな中、2025年3月に千里中央花ふさ皮ふ科では、
ニキビ治療専用のアビクリアというレーザー治療を先行導入しました。
アビクリアは、皮脂腺に直接アプローチするため、
脂腺増殖症や皮脂分泌過多にも効果を発揮する可能性があります。
本記事では、アビクリアが脂腺増殖症や皮脂分泌過多に対する効果について詳しく解説します。
アビクリアとは?
アビクリア(AviClear)は、アメリカのキュテラ社が開発したニキビ専用のレーザー治療機器です。
皮脂腺に特異的に作用する1726nmの波長を使用して、過剰な皮脂分泌を抑える治療を行います。
これにより、ニキビ(尋常性ざ瘡)の発生原因を根本から改善することができます。
どのような症状に効果があるの?
アビクリアは、皮脂腺に作用するため、ニキビ(尋常性ざ瘡)だけでなく、
脂腺増殖症(Sebaceous Hyperplasia)、皮脂分泌過多(脂性肌)にも効果がある可能性があります。
これらの症状に悩んでいる方にとって、アビクリアは新たな治療選択肢となるかもしれません。
アビクリアの効果:脂腺増殖症と皮脂分泌過多への対応
脂腺増殖症への効果
脂腺増殖症は、皮脂腺が過剰に増殖し、小さな隆起状の良性の腫瘍性病変を形成する症状です。
手術による切除、炭酸ガスレーザーによる蒸散、保険適用外のイソトレチノイン内服が効果があります。
手術による切除は傷跡が残りますし、脂腺増殖症は比較的深い病変のため、レーザーによって蒸散させた後に、傷跡が凹んでしまう可能性があります。
またイソトレチノイン内服は催奇形性(生まれてくる赤ちゃんが奇形を持って生まれてきてしまう)などリスクがあり、
また長期的に見て脂腺増殖症が再発してしまう可能性があります。
これに対して、アビクリアは、皮脂腺の活動を抑える働きがあり、脂腺増殖症に有効な可能性があると考えられています。
現時点では脂腺増殖症に対する正式な適応症としては認可されていませんが、
皮脂腺の縮小が期待できるため、症例によっては症状の改善が見込まれる可能性があります。
皮脂分泌過多への効果
アビクリアの最大の特徴は、皮脂腺に特異的に作用することです。
皮脂分泌が多いと、ニキビや肌荒れの原因となりやすいため、皮脂分泌を抑制することが治療において重要です。
アビクリアは、施術を3回行うことで、長期的な皮脂分泌の抑制が期待でき、
鼻の角栓や脂性肌にも効果があると考えられます。
アビクリアの治療方法と期間
アビクリアの治療は、1ヶ月ごとに30-40分程度の施術を3回行うことが推奨されています。
治療後のダウンタイムはほとんどなく、日常生活に支障をきたすことはありません。
臨床研究では、アビクリア治療を受けた91%の患者が効果を実感し、
そのうち80%が少なくとも半分のニキビが改善されたと報告されています。
これにより、皮脂腺が抑制され、ニキビの再発予防や脂性肌の改善が期待できます。
アビクリアを受ける際の注意点
アビクリアは、ニキビ専用のレーザー治療であり、脂腺増殖症や皮脂分泌過多に対しても効果があるとされていますが、
治療を受ける前に専門医と十分に相談することが重要です。
自分の肌の状態や症状に合った治療法を選択するためにも、医師とじっくり話し合いましょう。
まとめ
- アビクリアは、脂腺に特異的に作用するレーザー治療法で、ニキビに効果が期待されます。
- 脂腺増殖症にも一定の改善が期待できる可能性があり、皮脂腺の縮小効果があるとされています。
- 脂性肌、鼻の角栓にも効果があると考えます。
- 施術は1ヶ月ごとに3回、30-40分程度で完了し、長期的な皮脂コントロールが可能です。
- 治療を検討する際は、専門医と相談し、最適な治療法を選ぶことが大切です。
アビクリア治療を検討している方は、まず皮膚科専門医に相談し、アビクリアが自分の症状に適しているかどうかを確認しましょう。
アビクリアは、千里中央花ふさ皮ふ科での治療となります。
詳細は千里中央花ふさ皮ふ科美容HPをご覧の上、
千里中央花ふさ皮ふ科での美容カウンセリングのご予約をお待ちしております。
ぜひご覧ください。
脂腺増殖症や皮脂分泌過多の悩みを解決するための第一歩を踏み出すために、正しい情報を元に治療方法を選びましょう。