ジュベルックとは

ジュベルックの特徴

ジュベルックは、ヒアルロン酸とよく比較される注入剤で、いくつかの特徴があります。

1. 効果の持続性

ジュベルックは、効果の持続性が高いことが特徴です。ヒアルロン酸は直後から効果を感じられるものの、通常数ヶ月から数年で体内で徐々に吸収されます。ジュベルックの働きはコラーゲン生成を促進することであり、即効性がやや劣るものの、約2年かけてゆっくりと分解されていくため長期的に効果が続く点が優れています。通常3回程度、1か月ごとの注入を推奨しています。

2. 浅い部位への注入でのメリット

ジュベルックは、浅い部位に注射した場合でも、注入後の凹凸が目立ちにくいという利点があります。シワの改善や肌のハリ感を高めるために、首やデリケートな部位へ浅めに注入することがあり、ヒアルロン酸はその硬さのために表面がぼこぼこと目立つことがあります。しかし、ジュベルックはこのような副作用が非常に軽減されており、見た目にも自然で滑らかな仕上がりが期待できます。

ジュベルックが効果的な
ニキビ跡の種類

ジュベルックは、特にニキビ跡治療において効果的な治療として広く使用されています。ニキビ跡にはいくつかのタイプがありますが、ジュベルックが適しているのは主にボックス型とローリング型のニキビ跡です。これらのタイプは、皮膚の凹みが目立つ特徴を持ち、コラーゲン生成を促進するジュベルックとの相性が非常に良いとされています。
特にローリング型のニキビ跡に対しては、サブシジョン（皮下組織の線維癒着を解放する治療法）とジュベルックを組み合わせることで、さらに高い治療効果が期待できます。

ジュベルックの仕組み

ボックス型のニキビ跡のように凹みが大きい場合、正常な肌との高さの差が影となり、目立ちやすくなります。このような凹みの治療では、凹んだ部分に手作業で丁寧にジュベルックを注入することで、コラーゲン生成が促進されます。その結果、凹みが浅くなり、肌表面が滑らかになる効果が期待できます。

他の施術との組み合わせ

ローリング型のニキビ跡は、治療が最も難しいタイプの一つです。このタイプは、肌の凹み部分の下に硬く癒着した線維組織が存在していることが特徴で、これが原因で凹みが目立つ状態になっています。この癒着をそのままにしておくと、フラクショナルレーザーやジュベルックなどの治療を行っても、十分な効果を得られない場合があります。
まず、この癒着した線維を断ち切る必要があり、これにはサブシジョンという手法を用います。サブシジョンで線維組織を物理的に切断することで、凹み部分を解放し、皮膚が盛り上がる余地を作ります。
その後、ジュベルックを注入することで、コラーゲン生成を促し、肌の凹みを浅くする効果をさらに引き出します。

施術の流れ