こんなお悩みはありませんか?
- ✓赤ちゃんに突然できた赤いアザが心配
- ✓「自然に治る」と聞いたけど本当に放置していい?
- ✓レーザー治療は痛そうで踏み切れない
- ✓跡が残らないか・何回通えばいいか不安
苺状血管腫(乳児血管腫)とは?まず知っておきたい基本
「生後しばらくして、赤ちゃんの皮膚にぷっくりと盛り上がった赤いアザが現れた」——そんな経験をされた保護者の方は少なくありません。これは苺状血管腫(いちごじょうけっかんしゅ)、医学的には乳児血管腫(にゅうじけっかんしゅ)と呼ばれる良性の血管腫瘍です。見た目がイチゴに似た赤い隆起として現れることからこの名前がついています。
乳児血管腫は新生児の約3〜10%に見られるとされており、決してめずらしい疾患ではありません。悪性ではなく、多くの場合は1〜5歳ごろにかけて自然に退縮(小さくなる)していく傾向があります。一方で、退縮後に色素の変化や皮膚のたるみ、瘢痕(はんこん:傷跡のような組織変化)が残るケースもあり、場所や大きさによっては早めの治療が望まれることがあります。
また、「妊娠中にストレスが多かったから」「食事が悪かったから」と自分を責めてしまう保護者の方もいらっしゃいますが、乳児血管腫の原因はまだ完全には解明されておらず、お母さんの行動やストレス・食事が直接の原因ではありません。どうかご自身を責めないでください。
本記事では、当院(江坂駅前花ふさ皮ふ科)で導入しているVビームⅡレーザーを用いた苺状血管腫の治療について、「いつから始めるか」「何回必要か」「痛みはどうか」といった保護者の方が気になるポイントを、皮膚科医監修のもと詳しく解説します。
まずはお気軽に診察でご相談ください。一緒に治療方針を確認しましょう。
VビームⅡとは?仕組みと苺状血管腫への効果
VビームⅡの基本的な仕組み
VビームⅡは、米国シネロンキャンデラ社が製造したパルス色素レーザー(ダイレーザー)です。約595nmの波長の光を皮膚に照射することで、血管内の赤色成分であるヘモグロビンに選択的に反応し、毛細血管を収縮・破壊します。
ポイントは「選択的」という点です。周囲の正常な皮膚組織にはできるだけ影響を与えず、ターゲットである異常な血管だけに作用するよう設計されています。これにより、赤みの軽減・血管腫の縮小を目指すことができます(効果には個人差があります)。
なぜ苺状血管腫にVビームが使われるのか
苺状血管腫の赤い色は、皮膚の浅い部分に異常増殖した毛細血管によるものです。VビームⅡが照射する約595nmの光は、ヘモグロビンの吸収ピークに近い波長であるため、血管の赤色成分に特異的に吸収されます。その熱エネルギーで血管を傷つけ、血液の流れを遮断することで、時間をかけて赤みが薄れ、盛り上がりが軽減されることが期待できます。
日本皮膚科学会のガイドラインでも、パルス色素レーザーは苺状血管腫(乳児血管腫)の表在型に対する治療選択肢の一つとして位置づけられています。当院のアザ治療についての詳細はこちらもあわせてご覧ください。
いつから治療を始められる?開始時期の考え方
「首が据わる」生後3〜4か月以降が目安
VビームⅡによるレーザー照射は、首が据わる生後3〜4か月以降から対応可能です。照射中はお子様に動かず安静にしていただく必要があるため、首がしっかりと安定してから治療を開始するのが安全上の基本的な考え方です。
乳児血管腫は生後0〜6か月ごろに最も急速に大きくなる「増殖期」があります。この時期を過ぎると成長が止まり、その後退縮に向かうことが多いです。一般的に、増殖期の早い段階で治療を開始するほど、大きくなる前に介入できるという考え方がありますが、照射の開始時期については血管腫の場所・大きさ・増殖の速さなどを総合的に判断して医師が決定します。
「様子を見る」か「治療する」かの判断基準
すべての苺状血管腫にレーザー治療が必要なわけではありません。小さい・目立たない部位・退縮の見込みが高い場合は、まず経過観察を選ぶこともあります。一方で、以下のようなケースでは早めの治療介入を検討することがあります。
- 顔・まぶた・鼻・口周りなど目立つ部位にある
- 急速に大きくなっている(増殖が著しい)
- 潰瘍化(表面が破れて傷になる)している
- 視野や呼吸・授乳など機能に影響する可能性がある
- 保護者が強い心理的苦痛を感じている
「治療すべきかどうか迷っている」という段階でも、ぜひ一度診察にいらしてください。経過観察でよいのか、いつ頃から治療を始めるべきかを一緒に確認します。
1回の照射の流れ・痛みについて
照射当日の流れ
VビームⅡによる1回の治療の流れは、おおむね以下のとおりです。
- ①麻酔処置:照射部位に麻酔シール(テープ麻酔)または麻酔クリームを塗布・貼付し、一定時間おいて皮膚をしっかり麻酔します。赤ちゃんの痛みをできるだけ和らげるための大切なステップです。
- ②照射:麻酔が効いたことを確認してからレーザーを照射します。1回の照射時間は血管腫の大きさにもよりますが、比較的短時間で終わることが多いです。
- ③アフターケア・説明:照射後の皮膚の状態を確認し、自宅でのケア方法や次回照射までの過ごし方について説明します。
痛みはどのくらい?
レーザー照射の際は輪ゴムではじかれるような感覚・熱感があるとされています。赤ちゃんや小さなお子様にとっては泣いてしまうこともありますが、麻酔シール・麻酔クリームによる前処置で痛みをできるだけ軽減するよう努めています。痛みの感じ方には個人差がありますので、不安な点は診察時にお気軽にご相談ください。
照射後の経過と副作用
照射後に起こりやすいこと(紫斑など)
VビームⅡの照射後には、以下のような変化が起きることがあります。これらは治療の反応として起こるものですが、事前に知っておくと安心です。
- 紫斑(しはん):照射後すぐに照射部位が赤紫色になることがあります。これはレーザーが血管に作用した結果であり、多くの場合は1〜2週間程度で消退します。
- 水疱(すいほう):まれに小さな水ぶくれが生じることがあります。自己判断でつぶさず、指示に従ってケアしてください。
- 炎症後色素沈着:照射部位が一時的に茶色くなることがあります。時間とともに改善することが多いですが、経過を見ながら対応します。
- 瘢痕(はんこん):非常にまれですが、傷跡状の組織変化が生じることがあります。
副作用が気になる場合や、照射後の経過で不安なことがあれば、遠慮なくクリニックにご連絡ください。
治療効果と自然消退の両方を知っておく
VビームⅡによる治療は、赤みの軽減・血管腫の縮小を目指すものです。ただし「完全に消える」「跡が一切残らない」ことを保証するものではなく、効果には個人差があります。また、乳児血管腫には自然消退の傾向があるため、治療と経過観察を組み合わせながら、お子様の状態に応じた最善の方針を医師と一緒に考えていくことが大切です。
必要な回数と照射間隔
何回くらい必要?
レーザー治療に必要な回数は、血管腫の大きさ・深さ・場所・お子様の月齢・経過によって大きく異なります。一般的に複数回の照射が必要とされており、1回で完結することはほとんどありません。具体的な回数については断定できず、経過に応じて医師が判断していきます。
照射間隔は3か月以上
保険診療のルール上、VビームⅡの照射間隔は3か月以上空ける必要があります。この間隔は皮膚の回復を待ちながら、治療効果を確認していくためにも理にかなっています。乳児血管腫の退縮時期(1〜5歳ごろ)を見据えながら、治療ペースを調整していきます。
費用について
当院のVビームⅡによる苺状血管腫の治療は保険診療です。健康保険が適用されるほか、お住まいの自治体のこども医療費助成制度も利用できます。
| 対象地域 | 自己負担の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 吹田市・豊中市・箕面市・池田市・高槻市・茨木市・大阪市 | 500円(税込) | こども医療費助成適用 |
| 川西市など上記以外の市区町村 | 自治体によって異なる | 各自治体の助成内容をご確認ください |
- 保険診療(健康保険適用)
- 効果には個人差があります
- 主な副作用:紫斑・水疱・炎症後色素沈着・瘢痕など
ご不明な点は診察時にお気軽にお問い合わせください。
当院(江坂駅前花ふさ皮ふ科)のVビームⅡ治療
皮膚科専門医監修のもとで対応
江坂駅前花ふさ皮ふ科は、皮膚科専門医である花房崇明理事長の監修のもと、一般皮膚科・形成外科・美容皮膚科を併設しています。苺状血管腫(乳児血管腫)のレーザー治療だけでなく、アトピー性皮膚炎・湿疹など赤ちゃんのさまざまな肌トラブルについても同じクリニックでご相談いただけます。
VビームⅡを保険診療で提供
VビームⅡ(米国シネロンキャンデラ社製パルス色素レーザー)を導入しており、苺状血管腫の治療を保険診療として対応しています。大阪・北摂エリアでVビームⅡを保有する皮膚科クリニックは限られており、地域の皆さんに身近に受けていただける環境を整えています。
通いやすいアクセス
大阪メトロ御堂筋線「江坂駅」からすぐの場所に位置しています。ベビーカーでもアクセスしやすい立地です。吹田市をはじめ、豊中・箕面・池田・高槻・茨木・大阪市など北摂・大阪エリアから多くの保護者の方にご来院いただいています。
予約は一般皮膚科のWEB予約から
苺状血管腫のVビームⅡ治療は保険診療ですので、美容皮膚科の予約システムとは別の一般皮膚科のWEB予約からご予約ください。
江坂駅前花ふさ皮ふ科にご相談ください
「赤ちゃんのアザが気になるけれど、本当に治療が必要なのか分からない」「レーザー治療に興味はあるが不安が多い」——そのようなお気持ちのまま、一人で悩み続けなくて大丈夫です。
当院では、治療が必要かどうかの判断も含め、診察の場で丁寧にご説明しています。自然消退を待つ選択肢についても正直にお伝えしますので、「まず話だけ聞いてみたい」という段階でもお気軽にいらしてください。
苺状血管腫(乳児血管腫)のVビームⅡレーザー治療について、アザ治療の詳細ページもあわせてご参照ください。
お子様の肌のことを、一緒に考えさせてください。
